自身の新契約が次世代のRBの高額報酬獲得につながることを期待するイーグルスRBバークリー
2025年03月12日(水) 14:56
スーパーボウルチャンピオンに輝いたフィラデルフィア・イーグルスのランニングバック(RB)セイクワン・バークリーは、フィールドでもロッカールームでもリーダーの役割を果たしている。そのバークリーは自身の契約が、若手ランニングバックがより大きな報酬を得るきっかけになることも願っているようだ。
2年4,100万ドル(約60億7,786万円)の契約延長にサインした後、バークリーは今回の契約が“期待通りの成果をあげ”、RB市場の前進につながることを期待しているとコメント。
『PHLY(フィリー)』のザック・バーマンによると、バークリーは現地10日(月)に「ビジャン・ロビンソンやジャーマイア・ギブス、(ジェームス)クックもそうだけど、彼らはみんな高額報酬を得るべきだし、俺の契約を超えていってほしいと思っている」と話し、こう続けたという。
「俺はそういうふうに考えている。“こいつが俺より多くの報酬を得るのか?”なんてことは気にしない。このスポーツで大切なのはそんなことじゃない。どんどんポジションを上げていくものだし、今、俺より下にいる選手たちが、チャンスが巡って来たときに俺の契約を上回ってより高い契約を結ぶようにならないと。そして、5年後や10年後に、今高校や大学でプレーしている選手たちがそういうふうになるのが目標だ。他のポジションではそうなっているし、俺たちのポジションでもそうなるべきだと思っている」
今回の契約延長により、バークリーは新契約の年平均額で2,000万ドル(約29億6,481万円)を稼ぐ唯一のランニングバックとなった。バークリーはクリスチャン・マカフリーが結んだ年俸1,900万ドル(約28億1,657万円)の契約を上回っている。
バークリーがトップクラスの報酬を得ることはないと見られている現在のフリーエージェント(FA)について一切言及しなかったことは特筆すべきだろう。かつてドラフト1巡目指名を受けたナージー・ハリスはロサンゼルス・チャージャーズと1年最大925万ドル(約13億7,122万円)の契約で合意したと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロ、トム・ペリセロが月曜日に報じている。また、ベテランRBアーロン・ジョーンズは週末に、ミネソタ・バイキングスに残留するために年俸1,000万ドル(約14億8,240万円)の2年契約にサインした。
ロビンソン、ギブス、クックといった若手選手たちの方が、バークリーの金額に近づく可能性が高い。クックは年俸1,500万ドル(約22億2,361万円)を求めていると示唆しており、バークリーは新契約締結後に話を聞いたRBの中で“最も興奮していた”のはクックだったと明かしている。
爆発力や、ラン攻撃とパス攻撃の両方で活躍できる多才さを併せ持ち、2023年ドラフト1巡目で上位指名されたことを踏まえると、ロビンソンとギブスはバークリーと同じく年俸2,000万ドルのランニングバックになる可能性が最も高いと言える。しかし、それが現実的な問題になるのは数年後であり、その間に市場は変動するだろう。バークリーはニューヨーク・ジャイアンツでフランチャイズタグをつけられ、イーグルスと契約を結んだ後に、ようやく2,000万ドルの大台に乗っている。
2025年NFLドラフトによって有望なランニングバックはさらに増える見込みだ。しかし、新人契約にはコスト制限があるため、ランニングバックの契約金額が上がるスピードは遅いままだろう。
【RA】