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カウボーイズが別個のトレードで元1巡指名のCBイーラムとLBマレーを獲得

2025年03月13日(木) 11:55


バッファロー・ビルズのカイイル・イーラム【AP Photo/Rick Osentoski】

ダラス・カウボーイズがディフェンス強化に向け、元1巡目指名選手を獲得する。

現地12日(水)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが報じたところによると、カウボーイズがバッファロー・ビルズのコーナーバック(CB)カイイル・イーラムと、テネシー・タイタンズのラインバッカー(LB)ケネス・マレーをトレードで獲得することが決まったという。

ペリセロによれば、カウボーイズはイーラムと2025年の6巡目指名権を獲得し、その対価として2025年の5巡目指名権と2026年の7巡目指名権をビルズに譲渡するとのこと。このトレードはペリセロの報道後、ビルズ側も正式に発表した。

また、マレーのトレードに関しては、カウボーイズとタイタンズが下位指名権を交換する形で成立すると、ラポポートが伝えている。

2020年のNFLドラフトでロサンゼルス・チャージャーズから全体23位で指名されたマレーは、4シーズンをチャージャーズで過ごした後、2024年シーズンにタイタンズへ移籍し、14試合に先発出場してタックル95回を記録した。キャリア通算ではタックル416回、サック8.5回、パスブレイクアップ12回をマークしている。

一方のイーラムは2022年のドラフト1巡目指名でビルズに加入したものの、主力選手としての地位を確立できず、3シーズンで先発出場は12試合にとどまった。特に2年目は負傷によりわずか3試合の出場に終わったが、出場時にはビルズのセカンダリーで機能できることを証明し、『Pro Football Focus(プロ・フットボール・フォーカス)』の評価ではコーナーバック全体のトップ50にランクイン。しかし、ビルズは将来の指名権を確保するため、イーラムをトレードに出す決断を下した。

イーラムの起用機会が限られていたことを踏まえると、ビルズが5年目のオプションを行使する可能性は低かったと考えられる。つまり、イーラムは2025年シーズンにカウボーイズで実力を証明しなければならない。カウボーイズはここ2シーズン、セカンダリー陣の故障に悩まされており、今回のトレードはその層を厚くする狙いがある。

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