ギリギリまで移籍を考えていたと明かすバッカニアーズ残留のWRゴッドウィン
2025年03月13日(木) 12:01
ワイドレシーバー(WR)クリス・ゴッドウィンは、より高額なオファーを受ける可能性がありながらも、タンパベイ・バッカニアーズとの再契約を選んだ。その決断は、金銭よりも家族や居心地の良さを重視した結果だった。
現地12日(火)、「正直なところ、本当にギリギリのところまで移籍を考えていた」とゴッドウィンは『NFL Network(NFLネットワーク)』の番組『The Insiders(ジ・インサイダーズ)』でサラ・ウォルシュとマイク・ガラフォロに語った。
「こういう状況になれば、慎重に考えなければならない。妻のマライアとも、代理人とも何度も真剣な話し合いを重ねた。最終的には、家族にとって何が最善かを見極めることが大事になる。それぞれの選手に異なる決断があるし、別の選択をした人を責めるつもりはない」
「でも、記者会見でも話したように、最終的には自分の直感に従うしかない。長い目で見て、自分たちにとって何が最善なのかを考えた。自分たちのホームと呼べる場所にとどまり、一番居心地が良い環境で過ごし、生まれたばかりの息子を育てる。そのすべてが、今回の決断の大きな要因だった」
ゴッドウィンは3年総額6,600万ドル(約97億7,526万円)の契約にサインし、WRマイク・エバンスや成長著しい若手WRジェイレン・マクミランとともにタンパに残ることになった。
ゴッドウィンは昨年にシーズン終了となる膝の大ケガを負ったものの、市場価値は依然として高く、移籍していれば2,000万ドル(約29億6,220万円)以上多く稼げていた可能性があったと報じられている。それでも、ゴッドウィンは2カ月半前に生まれたばかりの息子とともに家族でタンパにとどまることを選んだ。
主力選手を維持する手腕を発揮しているバッカニアーズのジェネラルマネジャー(GM)ジェイソン・リヒトは、選手たちの信頼を勝ち取り続けるのはフランチャイズの責任だと強調した。
「ゴッドウィンがケガをしている間、われわれが彼に賭けたと言われることが多い。でも、実際は彼とマライアがわれわれに賭けてくれたんだ。その信頼に応え、もう一度スーパーボウルリングを狙うために、できる限りのことをするつもりだ」とリヒトGMは『Tampa Bay Times(タンパベイ・タイムズ)』に語った。
「ファンの前では、私はストレスなんて感じない、血管には氷が流れていると言うべきなのかもしれないけど、実際はそうじゃない。こういう交渉は感情的になるものだよ。だから、まるで恋人にメッセージを送りたくて仕方ないみたいに、クリスに連絡したくなるのを必死に抑えた。妻にも“彼を急かさないで”と言われたくらいだ。だから、契約がまとまった瞬間は最高だった」
ゴッドウィンがチームにとって負担の少ない契約を結んだことで、リヒトGMは5年連続のNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区優勝を目指すバッカニアーズの補強に、より多くの資金を回すことができる。
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