ブラウンズ加入のQBピケット、自身を先発と見なす
2025年03月14日(金) 12:00
現在、クリーブランド・ブラウンズのロースターで唯一健康なクオーターバック(QB)であるケニー・ピケットは、このオフシーズンで最初にスナップに参加する立場にいる。
もっとも、ブラウンズが新たなベテランQBを補強し、さらにはルーキーQBを獲得する可能性があることもピケットは理解している。
2022年のドラフトでピッツバーグ・スティーラーズから1巡目指名を受けたピケットは、その後先発の座を失い、フィラデルフィア・イーグルスではジェイレン・ハーツの控えとして1年間を過ごした。それでも、ピケットはいまだに自身を先発として見なしているという。
現地13日(木)、ピケットは「自分は先発QBだと思っている」と語った。
「きっとチームはベテランQBを補強するだろうし、それ以外の動きもあるかもしれない。でも、ここでプレーできることがうれしいし、誰とでも競争する準備はできている。今まで所属したクオーターバックルームはどこも団結していて、互いに切磋琢磨してきた。結局のところ、大事なのは全員で成長し、チームをより良くすること。それが最優先だ。だから、どんな状況になっても、しっかり準備していくつもりだ」
ブラウンズはイーグルスとのトレードでピケットを獲得し、代わりにQBドリアン・トンプソン-ロビンソンと5巡目指名権を放出。実質的に、両チームが評価を落としたQBを入れ替える形となった。
デショーン・ワトソンが2025年シーズンを全休する可能性が高いブラウンズにおいて、ピケットには出場機会を得る十分なチャンスがある。
「もう一度競争できるという点で、本当に素晴らしい機会だと思っている」とピケットは話している。
「選手として求めるのは、そういうチャンスだけだ。ここに来る前にも、競争できる機会があると聞いていたし、その点がすごく楽しみだ」
ブラウンズは同日、ベテランQBラッセル・ウィルソンを訪問させているが、ピケットは自身の入団会見と同じタイミングで行われたこの動きを特に気にする様子はなかった。
「俺にとっては何の問題もない」とピケットはコメント。
「大事なのは競争の場があること。それ以上に求めるものはない。選手として、そのチャンスが与えられるのは素晴らしいことだし、どんなQBが加わろうと、一緒に練習するのが楽しみだ」
ピケットはスティーラーズで2シーズンにわたり先発を務め、14勝10敗の成績を残した。パス成功率は62.6%、通算4,474ヤード、13タッチダウン、13インターセプトを記録。ただし、この期間のスティーラーズオフェンスはリーグで最も爆発力に欠けたユニットの1つだった。26歳のピケットはイーグルスに移籍後、2試合に出場し、安定したプレーを見せたが、先発した試合では肋骨を負傷し途中退場している。
成長の余地が限られる司令塔のピケットは、現時点ではバックアップクオーターバックと見られている。ブラウンズは全体2位指名権を持っており、即戦力となるQBをドラフトで指名する可能性があるほか、ウィルソンのようなベテランを加え、ピケットを1年間控えに回す選択肢も考えられる。それでも、今のところピケットがオフシーズンのレップスを確保するための準備を進めることになる。
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