トレード要求を後悔していないとDEギャレット、ゴールはブラウンズにタイトルをもたらすことだと主張
2025年03月15日(土) 20:36
近年の中でもかなり衝撃的だった展開の1つといえば、年4,000万ドル(約59億4,580万円)でマイルズ・ギャレットがトレードを取り下げ、長期的にクリーブランドに残る道を選んだことだろう。
もしかすると、そこまで衝撃を受ける必要はなかったのかもしれない。結局のところ、どんな形でトレード要求が公表されようと、金銭がらみではなかったのだ。
それでもギャレットはいくらか関係修復に努める必要があるかもしれない。いかに街を出たいかについて、メディアでいささかアグレッシブに触れ回り、大勢のブラウンズファンをいら立たせたのだから。和解を申し入れる気はなさそうだが、現地14日(金)、彼はフィールド上のプレーで誠意を見せる考えを明らかにした。
「俺はここに来た初日から、ずっとこの北東部オハイオにタイトルを持ち帰りたいんだって言い続けてきた」とギャレットは金曜日に話した。「だから、俺のスタンスは変わらなかった。これからもそういう見解をひっくり返してみせるか、いつもやってきた通りのことをやって、自分の見解を強化してみせる。フィールドでプレーを見せて、偉大なチームメイトになり、偉大なリーダーとなって、フィールド上でもフィールド外でもクリーブランド・ブラウンズのために最高の自分になるんだ」
ブラウンズとギャレットの契約延長に先立ち、彼とチームが妥協の道筋を見いだせるようには到底思えなかった。ギャレットは複数回にわたってメディアに登場し、周りのチームは彼の獲得を熱望した。さらにはオーナーのジミー・ハスラムがギャレットとの面談を拒否したと報道され、どうにかうまくいくことを願っていた人々を悲観的にさせた。
これらの出来事は閉じた扉の向こうですべきだったという意見もあるだろう。しかし、ギャレットはそう考えず、自身の公での行動が最終的な契約を促したと考えている。
要求を公にしたことを後悔しているかと聞かれ、「していない」とギャレットは答えた。「俺は少しフラストレーションを抱えていたんだと思う。ああすることで俺たちは成長することができ、しなければいけなかった会話ができたように感じている。あのおかげで会話が進み、関係構築や再確認に役立った。今は前よりもいい状態だと思う。俺たちはこれで前に進み、成長していける」
「言ったように、ああやってメディアで公言したことで、俺自身とマネジメントの間に多くの会話が生まれたんだ。それは俺と(ジェネラルマネジャー/GMアンドリュー)ベリー、俺とジミーの間に会話を生んだ。そういうのがこの契約を結ぶ要素になって、こういう会話を可能にしたんだ。俺の心が正しい場所にあるってことをファンは見てくれると思う。金の問題だったことは一度もない。常に勝つことだけを考えていた。それが俺のフラストレーションの源だったんだ」
どんなスポーツでもそうだが、勝利は万能の薬だ。それがキャレットの究極の望みであり、NFLスカウティングコンバインではギャレットのトレードにまったく関心がないとかたくなだったベリーとの面談を終えて、クリーブランドでそれは再び可能なのだと思っていることが彼の口調から読み取れる。
「A.B.と彼の専門知識を信頼する。この先のチームとオフェンスの様子について彼がプランを持っていることは知っているから、きっと最高のオフェンスを用意してくれるよ」とギャレットは言う。「俺たちがみんな信頼できるQBを彼が用意し、俺たちは自分たちのディフェンスの仕事をする」
クオーターバックについての遠回しな皮肉は、この段階ではさほど重要ではない。デショーン・ワトソンの獲得がひどい失敗だったこと、場合によってはNFL史上最悪の失敗だったかもしれないことはフットボール界全体が知っている。今は、そうした過ちから立ち直り、ギャレットのワールドワイドな才能を生かす時だ。
気前のいい契約を得たギャレットは、必ず力を発揮してみせると請け負い、批判を打ち消してみせると約束した。
「ファンには何も言うつもりはない。俺はプレーで証明してみせる」とギャレット。「金が最大の問題だとしたら、ここで終わりにしてプレーもせず、何の努力もしないことだってできる。でも俺はロッカールームで1番いいやつになるつもりだし、考えられる限り最高のリーダーになって、日曜日、月曜日と木曜日に大活躍してみせる」
「みんなが見ていないところでも、そういうマインドセットを持ち、大事な日にきちんと示すことによって、何が本当に大事なのかを見せることができるんだ。そういう勝利のために全力を尽くす。毎年俺がやり続けてきたことこそがファンへの証明だ。それは言葉でいくら言っても伝えられない」
ロースターの残りの選手たち――そしてフロントオフィスも同じ気持ちであることをブラウンズファンは祈っていることだろう。
【M】