バイキングスはアーロン・ロジャースを追わず、1番手QB候補としてJ.J.マッカーシーと歩む
2025年03月20日(木) 02:35
アーロン・ロジャースの次なる行き先候補リストから1チームが消えた。ミネソタ・バイキングスだ。
バイキングスは引き続きベテランクオーターバックを探す市場にとどまっているものの、『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地19日(水)に報じたところによれば、バイキングスはロジャースを追い求めていないという。
これにより、41歳のロジャースに残る本格的な選択肢は2つ。ペリセロいわく、ニューヨーク・ジャイアンツとピッツバーグ・スティーラーズとのことだ。
また、ペリセロによると、バイキングスに関しては複数のチームが2年目クオーターバック(QB)J.J.マッカーシーに関心を持って連絡をしてきたが、バイキングスはそれらの申し出を拒否、先発QBの最有力候補としてマッカーシーとともに進んでいくことをチームに伝えているといい、事実上、マッカーシーを想定スターターとして固定しているようだ。
これらのプロセスは、マッカーシーがプレシーズンで先発した際に半月板損傷に見舞われることがなければ、昨シーズンからスタートしていたかもしれない。負傷したマッカーシーがシーズンを棒に振る手術を必要とした結果、サム・ダーノルドがキャリアの中でもベストと言えるシーズンを送る道につながり、ジーノ・スミスをラスベガス・レイダースにトレードしたシアトル・シーホークスがダーノルド獲得に動く決断に至った。
2024年ドラフト1巡目指名でバイキングス入りしたマッカーシーが2年目のシーズンを1番手QBとして迎えようとしている。一方で、スティーラーズとジャイアンツはロジャースの今後が決まるのを待ち続けることになりそうだ。
ただ、少なくとも1人のベテランスティーラーはすでにロジャースの決断待ちに耐えかねている。オールプロのディフェンシブタックル(DT)キャメロン・ヘイワードは自身のポッドキャストで「ピッツバーグ・スティーラーになりたいのか、なりたくないのか、どっちかだ」とコメントした。
ロジャースにとってはホームスタジアムを変えずに済むなど、ロジスティクス的には理にかなっているにもかかわらず、ジャイアンツ側の動きはそれほど大きくない。
ロジャースの場合はありがちながら、議論の大半は報道に基づいた推測で補われるため、待ち時間が長くなるのだ。ロジャースは時間をかけることで知られており、2025年も再びそうしている。
とはいえ、スティーラーズもジャイアンツも永遠に待っている余裕はない。すでにスティーラーズはかつてのバックアップであるメイソン・ルドルフをフリーエージェントで迎え入れており、ジャイアンツもまた、火曜日にジェイミス・ウィンストンの訪問を受けている。
昨季にスティーラーズで11試合に先発出場したラッセル・ウィルソンもロジャースの決断待ちに影響を受ける1人だ。スティーラーズとジャイアンツがウィルソンをロジャースに次ぐ最適な選択肢と見ているだけに、身動きが取れなくなっている。
バイキングスが将来のフランチャイズQBと期待してマッカーシーとともに歩むことにした一方で、ジャイアンツとスティーラーズのロジャース待ちゲームは続いている。
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