WRゴッドウィンの回復に「とても良い感触を持っている」とバッカニアーズGMリヒト
2025年03月24日(月) 12:32
フリーエージェント(FA)期間が始まるまで、タンパベイ・バッカニアーズに関してはワイドレシーバー(WR)クリス・ゴッドウィンをチームにとどめられるかどうかが焦点となっていた。
ゴッドウィンが戻ってきたことで、話の焦点はシーズン終了につながる足首のケガに見舞われたゴッドウィンがフィールドに復帰するまでの道のりに移っている。
バッカニアーズのジェネラルマネジャー(GM)ジェイソン・リヒトは最近、『95.3WDAE』の“The Drive with TKras(ザ・ドライブ・ウィズ・ティークラス)”で最新情報を提供し、ゴッドウィンのこれまでの回復と今後の見通しに大きな自信を見せた。
リヒトGMは「とても良い感触を持っている」と述べ、こう続けている。
「彼はすべての目標を達成しているし、すべての基準を満たしている。あるべき状態にあるのだ。私たちはリハビリの最速記録を打ち立てようとしているわけではない。あらゆることを適切に済ませて、レギュラーシーズンに間に合わせたいと思っているだけだからね。今は週ごとに進めている。何度も言ってきたが、彼が回復しない可能性にはまったく賭けていない」
ゴッドウィンは足首の脱臼により、プロとして最高の年になるはずだったシーズンを残酷な形で終えている。
昨シーズンの7試合で、ゴッドウィンはキャッチ50回で576ヤード、タッチダウン5回を記録するなど絶好調だった。試合平均ヤード(82.3ヤード)はNFL3年目で唯一のプロボウル選出を果たした2019年シーズンの成績に次ぐものとなり、試合平均キャッチ数(7.1回)ではキャリアハイを更新している。
バッカニアーズが再びNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区制覇を狙う中で、ゴッドウィンの目標はそのレベルに戻ることだ。
ゴッドウィンが来季の序盤から全力で取り組む力は、これまで唯一所属してきたNFLチームにとどまることによって得られる快適さに支えられるはずだ――とはいえ、それは常に保証されていたわけではない。
バッカニアーズと再契約した後、29歳のゴッドウィンはギリギリまで移籍を考えていたと明かしている。その可能性については、ゴッドウィンに接近していた他チームが何度も“白紙の小切手”を提示していたと指摘したリヒトGMも言及していた。
ゴッドウィンがフリーエージェントとしてバッカニアーズを去る可能性があると考えていたかと尋ねられたリヒトGMは「そうだ」と答えている。
「正直に言うと、そう考えていた。そして、それは良い気分ではなかった。オフィスのゴミ箱に吐きそうになるのをこらえたくらいだ。クリスはものすごく大事な存在だ。去年はマイク(エバンス)と同じようなことがあった。彼はチームメイトの鑑だ。マイクやラボンテ(デービッド)にも同じことが言える。3人のようなベテランのリーダーがいるのは本当にありがたいことだ。彼らのような存在は再現できないと思う」
「彼は多くのお金を得る機会を放棄し、ここの文化や街、ファン、そしてバッカニアーズの一員として引退する可能性に価値を見出した。そこには価値があると思う。記者会見で、私たちは選手たちに忠実であることで多くの称賛を得ていると述べたが、今回のケース、そして多くのケースでは、彼が私たちに忠実だったと言える。彼と(その妻である)マライアが下した決断にいつまでも感謝している」
フリーエージェントの初期段階が落ち着いた中、リヒトGMのゴミ箱が汚れることなく、ゴッドウィンは無事にチームに戻り、ケガからの回復も順調に進んでいる。
次に控えているのはドラフトだ。バッカニアーズはその後、フランチャイズ記録となる5年連続のポストシーズン進出を6年に延ばすことを目指すだろう。
【RA】