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チーフスと再契約したRBハント、スーパーボウルに出場する「良いチャンスがもう一度あると感じている」

2025年03月25日(火) 08:48


カンザスシティ・チーフスのカリーム・ハント【AP Photo/Charlie Riedel】

カンザスシティ・チーフスの大半の選手とは異なり、ランニングバック(RB)カリーム・ハントはロンバルディトロフィーを掲げる感覚を知らない。ハントが味わったことがあるのは、スーパーボウルで敗れる痛みだけだ。

チーフスがスーパーボウル連覇を成し遂げる前に放出されたハントは、2024年にカンザスシティに戻り、チームが再び大舞台に立つ上で重要な役割を果たした。しかし、チーフスが第59回スーパーボウルでフィラデルフィア・イーグルスに大敗したため、ハントはシーズンを頂点で終える経験ができなかった。

29歳のハントはやり残した仕事があることを念頭に、今オフシーズンにチーフスと1年契約を締結。

『Arrowhead Pride(アローヘッド・プライド)』によると、ハントは先週に「文化はとにかく素晴らしい」と語り、こう続けたという。

「自分たちが望んでいたような結果にはならなかった。でも、やるべきことはたくさんあるし、良いチャンスがもう一度あると感じている」

「スーパーボウルに出て敗れるなんて絶対に嫌だけど、その経験ができたことには感謝している。絶対にもう一度あそこに戻って、反対側の立場を経験したい」

昨シーズン、ベテランRBのハントは負傷したアイゼア・パチェコの代役を務め、必要とされていたパフォーマンスを発揮。キャリー平均ヤードは3.6ヤードと爆発力には欠けるものの、相手ディフェンスを突破し、7回のタッチダウンを記録した。安定したパフォーマンスを見せる選手として、ハントは出場した13試合でキャリー200回をマーク。1シーズンあたりのキャリー数としては2017年のルーキーシーズンに次ぐ記録となった。

チーフスはシーズンを通して悩まされていたケガから回復した先発経験のあるフリーエージェント(FA)のRBイライジャ・ミッチェルを迎え入れ、パチェコやハント、2024年にドラフト外フリーエージェントとしてNFL入りしたカーソン・スティールを含むバックフィールドを強化している。全員が健康であれば、ハントは保険的な存在としてローテーションから外されるかもしれない。

「俺はただ、(アンディ)リードコーチや他のコーチに言われたことをやるだけ。自分の役割を果たすだけさ。試合に出て、チームの勝利に貢献できるように、できることは何でもやる」とハントは語った。

ハントは2025年シーズンこそ、最後の試合で勝利を収めるチームの一員になれることを期待している。

【RA】