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タイタンズはドラフト全体1位に関する決定に「近づいてきている」とキャラハンHC

2025年03月30日(日) 09:34


テネシー・タイタンズのヘッドコーチ(HC)ブライアン・キャラハン【AP Photo/Stew Milne】

つい先日、テネシー・タイタンズのジェネラルマネジャー(GM)マイク・ボルゴンジは来月に実施されるドラフトの全体1位指名権に関する計画について「すべての選択肢を今も検討中」だと述べた。

しかし、チームの思考プロセスについてより詳しく説明したのはヘッドコーチ(HC)ブライアン・キャラハンかもしれない。キャラハンHCは年次リーグミーティングの場で『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロと対談した際に、2025年NFLドラフトの全体1位指名候補として現在も名前が挙がっている選手について自身の考えを明かした。

キャラハンHCはペリセロに「間違いなく、全体1位指名候補のリストは短いと思う。それにふさわしいのは、皆が話題にしている選手たちだろう。私にとっては、トラビス(ハンター)やシェドゥーア(サンダース)、キャム(ウォード)、アブドゥル(カーター)の4人がドラフトのトップ選手で、彼らはドラフトで最も優れた選手たちだ。もちろんその後にも有望な選手が続くだろうが、現時点では彼らがドラフトで最も優れた選手であり、トップに位置していると思う」と話している。

キャラハンHCが4人の名前を挙げたのは、タイタンズが補強を必要としているポジションや、多くのモックドラフトでその選手たちがドラフト初日の序盤に名前を呼ばれると予測されていることを踏まえると、必ずしも驚くべきことではない。しかし、キャラハンHCがそのランキングを公の場で話したのはやや異例だと言える。通常は、たとえドラフトで自分たちより先に指名するチームがないと分かっている状況でも、ギリギリまで決定を秘密にしておくことが多いからだ。

これは、ドラフト全体1位指名権をトレードして多くの見返りを得ることも、4人以外の選手を指名して周囲を驚かせることもできるタイタンズの偽装発言なのだろうか。その可能性もあるが、4人の候補のうちの誰が選ばれても、フランチャイズを変える可能性がある指名権を利用してチームがどの方向に向かうのかは、依然として興味深いと言えよう。

ディフェンシブエンド(DE)のカーターを加えることで昨季にリーグで30位に沈んだディフェンスを改善するのか。将来を担う新たな司令塔としてクオーターバック(QB)のサンダースかウォードを獲得するのか。それとも、ハンターを指名することでオフェンスとディフェンスの両面を強化するのか。いずれも妥当な疑問であり、キャラハンHCやボルゴンジGMを筆頭とするタイタンズはドラフト全体1位で指名することが確定した瞬間から、そうしたことについて話し合ってきた可能性が高い。

キャラハンHCは、タイタンズが最終判断を下すタイミングはまだ確定していないと率直に語った一方で、プロデーやトップ30訪問、プライベートワークアウトがほぼ完了した中で、決定を下すためのデータはまもなくすべてそろうはずだと認めた。

「確実に近づいてきている。すべてのプロセスは順調に進んでいる」と述べたキャラハンHCは「4月初旬には自分たちが向かっている方向についてかなり良い感触を得られると思う。最終調整を行い、ドラフトまでにはすべてを整えるつもりだ」と続けている。

タイタンズが4月24日(木)にドラフト指名を行うまで刻々と時間が過ぎていく中、最終的な決定が明らかになるまでプレッシャーと憶測は強まり続けるだろう。

【RA】