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昨季の低迷は数年連続のプレーオフ進出による疲労が原因と考える49ersのQBパーディー

2025年03月30日(日) 10:31


サンフランシスコ・49ersのブロック・パーディー【AP Photo/Tony Avelar, File】

スーパーボウル出場のチャンスを数シーズンにわたって維持できるチームがある一方で、一度はプレーオフで健闘するものの、その後に低迷するチームもある。

サンフランシスコ・49ersはヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンの下で過ごした数年間で前者の状況を経験した。念願のスーパーボウル制覇は果たせなかったものの、2021年から2023年にかけては3年連続で少なくともカンファレンスチャンピオンシップに進出している。

しかし、毎回全力を尽くすことには大きな代償が伴いかねない。少なくともクオーターバック(QB)ブロック・パーディーは49ersが2024年シーズンに急激に調子を落とした原因はそこにあると考えている。

『49ers Webzone(49ersウェブゾーン)』によると、パーディーはポッドキャスト『Built 4 More(ビルト・フォー・モア)』で「去年はさ、みんな疲れていたんだ」と語ったという。

「あのシーズンは大変だった。7月からトレーニングを始めて、2月の終わりまでずっと続ける。その後、5週間くらい休みがあるけど、また戻って取り組み始めるんだ。みんな疲れ果てているし、まだ体がボロボロだ」

華々しくキャリアをスタートさせたパーディーは、2022年シーズンに49ersをNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームに導いた。パーディーはその試合で肘を負傷したが、2年目のシーズンも再びチームをプレーオフ進出に導き、さらに一歩進んで第58回スーパーボウルへの出場を果たしている。

パーディーがドラフトされる前のシーズンを含め、49ersが3年間で出場した試合数は、その間にプレーオフに一度も進出しなかったチームよりも9試合多かった。そうした負担が、2024年シーズンが始まる頃にケガや疲労といった形でチームに影響を及ぼしたようだ。

シーズン開幕時は再びスーパーボウルに出場することを目標としていた49ersだが、序盤の9試合は5勝4敗と平凡な結果に終わり、シーズン後半には完全に崩壊。最後の8試合中7試合を落としてNFC西地区で最下位に沈んだ。

パーディーはまだ25歳と若い自分ですら長いシーズンの積み重ねによる疲労を感じると明かし、ベテランのチームメイトたちがどれほど疲れていたかは想像もできないと話している。

「年齢を重ねている選手たちにとっては簡単なことじゃない。それに、去年はケガとかいろいろ大変なことがたくさんあった」

残念な形でシーズンを終えたにもかかわらず、49ersは才能のある選手を確保するという点で比較的静かなオフシーズンを過ごしている。それどころか、多くの選手がフリーエージェント(FA)として他チームに移籍したり、スター選手がトレードで退団したりしている。

そうしたアプローチと待望の休息が49ersのポストシーズンでの成功につながるかどうかはまだ分からない。

現在の活動休止期間は、1カ月以内に始まるオフシーズンワークアウトの開始とともに終了する。

【RA】