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ダイナミックキックオフでのタッチバック時のボール位置を35ヤード地点に変更する案が可決

2025年04月02日(水) 12:27


NFLロゴ【NFL】

ダイナミックキックオフは今後も続くことが決まったが、ひとつ重要な調整が加えられた。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロによると、NFLのオーナーたちが現地1日(火)に年次リーグミーティングで、ダイナミックキックオフを継続的に活用する一方で、エンドゾーンにボールが届いた場合のタッチバック時のボール位置を30ヤード地点から35ヤード地点に変更することを承認したという。

リーグは実質的に儀式的なものとなっていたプレーに活気を取り戻すとともに、選手の健康と安全を確保することを目的として、2024年シーズンにダイナミックキックオフを1年間の試験運用として導入し、成功裏に終えた。キックオフリターンは332回増え、以前の21.8%から32.8%に増加。昨シーズンはビッグプレーリターン(40ヤード以上のリターン)が59回あり、これは2016年以来の最高記録となった。

ダイナミックキックオフの考案に携わったデンバー・ブロンコスのスペシャルチームコーディネーター、ダレン・リジーは火曜日に「あのプレーは大成功だった」とコメント。

「負傷率は大幅に低下した。もちろん、私たちが慣れていたものと比べてプレーのスペースは減り、スピードは落ちた。だからこそあのプレーは大きな成功を収めた」

「だからこそ、タッチバックを35ヤード地点に戻し、最初に提案したフォーメーションに戻す時が来たと感じたのだ」

タッチバック時のレシーブ側チームのフィールドポジションを改善することによって、リーグは各チームがエンドゾーンにボールを蹴り込むことを避けるように促し、2025年シーズン以降のリターン数を増やすことを目指している。

リジーは「今日は素晴らしい日だ」と述べ、「私たちが理解しなければならないのは、今後のNFLではキックオフリターンがより頻繁に見られるようになるということだ。昔のようにね。私が若かった頃のタッチバック率は15%から25%くらいだった。またそのようになるだろうと感じている」とつけ加えた。

ボール位置の見直しを除けば、ダイナミックキックオフのその他の側面は変更されない。

キックオフは35ヤード地点から行われるが、キック側チームのキッカーを除く10人の選手は相手チームの40ヤード地点に並ぶ。レシーブ側チームは“セットアップゾーン”と呼ばれる35ヤード地点と30ヤード地点の間の5ヤードのエリアに少なくとも7人の選手を並ばせ、最大2人のリターナーをランディングゾーンに配置することができる。

ボールを蹴った後、キッカーは50ヤードラインを越えることができず、キック側チームの10人の選手はボールが地面に触れるかランディングゾーン内の選手に当たる、またはエンドゾーンに入るまで動くことができない。レシーブ側チームのセットアップゾーン内の選手も、ボールが地面に触れるか、ランディングゾーンまたはエンドゾーン内の選手に当たるまで動いてはならない。リターナーはキックオフの前または最中にいつでも動くことができる。

ラポポートとペリセロによると、火曜日の年次リーグミーティングではオンサイドキックのルールに変更は加えられなかったが、チームオーナーたちは後日変更を検討する可能性があるという。2024年シーズン、遅れをとっているチームがオンサイドキックを試みることができるのは第4クオーターだけだった。元々提案されていたルールでは、遅れをとっているチームは試合中に任意のタイミングでオンサイドキックを試みることができるとされていた。

NFLのオーナーたちは火曜日に、ルールや規則、決議案について多数の投票を行っている。

◆リーグはフィラデルフィア・イーグルスの提案を可決し、ポストシーズンとレギュラーシーズンのオーバータイム(OT)ルールを統一。この変更により、最初のポゼッションの結果に関係なく、両チームにボールを所有する機会が与えられるようになる。ただし、ポストシーズンとは異なり、レギュラーシーズンのオーバータイムは15分ではなく10分のままとなる。

◆NFLは競技委員会による提案を可決し、インスタントリプレーの機能を拡大。これにより、リプレーオフィシャルは明瞭かつ明白な映像証拠がある場合に、フィールド上の審判にプレーの具体的かつ客観的な側面について助言すること、および/または試合運営上の問題に対処することができるようになる。

◆リーグはデトロイト・ライオンズが提出した、ディフェンス側のホールディングやイリーガルコンタクトに対するペナルティとして相手チームが自動的に第1ダウンを獲得するルールを廃止する案を却下した。

◆NFLはグリーンベイ・パッカーズが提出した“タッシュプッシュ”を禁止する案についての投票を保留。この件は5月に実施される春季リーグミーティングで再び議論される可能性がある。

◆ライオンズによるプレーオフシードの調整案は後日改めて検討される。

◆ピッツバーグ・スティーラーズが提案した、交渉期間中のフリーエージェント(FA)との接触に関する規定は、一部の変更が加えられた上で1年間の試験運用として可決されたとNFLネットワークのトム・ペリセロが報じている。これにより、各クラブは非制限フリーエージェントとなる可能性のある5人以下の選手とビデオ通話または電話を行い、条件に合意した場合には移動の手配もできるようになった。これまで、各クラブはフリーエージェント期間が正式に始まる52時間前まで、選手ではなく代理人としか接触できなかった。

◆NFLは各チームがロースターを53人に削減する際に2人の選手の復帰を指定することを許可する案、ポストシーズンに進出するチームが復帰を指定できる選手の数を8人から10人に2人増やすことを許可する案、判断基準として得失点差を3番目のタイブレーカーとして採用する案を可決した。

◆リーグは試合用フットボールの準備が許可されているのと同様に、試合当日までにキック用フットボール(“Kボール”)を準備することを各チームに許可する決議案を承認。また、ポストシーズン進出資格を得る可能性のあるチームが、ポストシーズンで対戦相手となる可能性のあるチームの2試合(シーズン第17週と第18週)をスカウティングする資格を得られるようにする案を可決した。

【RA】