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3年目にも成長していく準備はあるとパンサーズQBヤング

2025年04月11日(金) 13:03


カロライナ・パンサーズのブライス・ヤング【Perry Knotts via AP】

6カ月前、クオーターバック(QB)ブライス・ヤングはカロライナで見放されかけていた。2024年シーズンが始まってからの2試合で優れた実績を残せなかったことから、アンディ・ダルトンと交代させられた。その後の復帰と、シーズン終盤にかけた成長によって、元全体1位氏名選手であるブライスのカロライナ・パンサーズでの職はたもたれている。また、ブライスがチームを再びプレーオフへ導いてくれるとの期待もかけられるようになった。

ヤングをけん引役として、シャーロットにはここ数年になかった継続性が生まれている。パンサーズは同じクオーターバック、ヘッドコーチ(HC)、ジェネラルマネジャー(GM)のトリオを維持したまま、2025年シーズンを迎えようとしている。これは、2019年以来のことだ。

ヤングがセンターの後ろにいることで安定性がもたらされたのに加え、パンサーズ攻撃陣には、シーズン終盤にかけて輝きを見せた選手の多くが戻っている。そういった面々が、デイブ・カナルスHCの下で、共に成長していける環境だ。

最近実施されたユースフットボールキャンプの場で、ヤングはチームの公式サイトに対し、この継続戦が来たるシーズンに向けた後押しになるとの考えを語った。

「確実に、一つの恩恵だよ」と話すヤングは、こう続けている。

「もちろん、同じスタッフや、攻撃サイドの多くの要素が、同じ状態にある。だから、築き上げて成長し続けていこうとする俺たちにとって、そこはすごく楽しみにしている部分だ。でも、やらなきゃならない仕事があることも分かっているし、どういう仕事が必要か分かっている。そういう部分にも、ワクワクしている。ひたすら成長し、築き上げていくことにね。励みになる。このグループ以外とはやりたいと思わない。今年に向けて、全員が興奮している」

復帰したワイドレシーバー(WR)アダム・シーレンと、若手のゼイビア・レゲット、ジェイレン・コーカーがパンサーズのワイドアウトルームの基礎を作り、そこにドラフトで戦力が加わる可能性もあるだろう。チームはランニングバック(RB)リコ・ドウデルとサインしており、チュバ・フバードとのコンビでラッシングアタックをアップグレード。オフェンシブラインの先発メンバーが戻ってくることも、結束につながるはずだ。

とは言え、どんなに継続性が保たれようと、ヤングの成長が続かなければ意味がない。

ベンチに下げられた後、シーズン第8週に先発ラインアップに戻ったヤングは、以前よりもずっと落ち着きのあるクオーターバックになり、混乱することは少なく、カナルスの攻撃陣で快適にプレーしていた。10試合でのパス成功率は61.8%で、2,104ヤード、タッチダウンパス15回、インターセプトは6回であり、ラスト3試合ではインターセプト0回だった。また、うち6試合では、パンサーズを引き分け、もしくは勝利ドライブへと導いている。

ヤングは昨年に大きな一歩を踏み出した一方で、仕事は決して終わらないことを承知している。

「俺にとっては、1年ごとにすべてリセットされる。強い調子で終えることができて、それは素晴らしいけれど、次の年は0勝0敗で始まる。キャリーオーバーはない。そういうものはなしで、築いていかなければならないって、俺たちには分かっている。俺たちにそれが与えられているわけじゃない」

「だから、俺としては、オフシーズンにこれまで以上とはいかなくても、これまで通りにハードに働き、いい習慣を身に着け、あらゆる小さいことまでできるように一貫性をたもち、チームとして持っていることを感謝したくなるようなマインドセットを持てるにしたい」

2025年を迎えるにあたり、パンサーズ攻撃陣は過小評価されている集団の一つかもしれない。一方で、フリーエージェントでの補強を経た今も、守備陣にはまだ取り組みが必要だろう。

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