QBマッカーシーはオフシーズンプログラム開始時に「制限なし」とバイキングスHCオコンネル
2025年04月22日(火) 09:50
ミネソタ・バイキングスがオフシーズンプログラムを開始するにあたり、クオーターバック(QB)J.J.マッカーシーの準備は整っている。
現地21日(月)、バイキングスのヘッドコーチ(HC)ケビン・オコンネルは「彼のことは完全な状態だと見なしている。制限なしだ。この2カ月、2カ月半、3カ月ほどの間にJ.J.がどのように取り組んできたかを評価したい。彼は今日から全力で取り組める状態だと私は思っている」と語った。
マッカーシーはプレシーズンに膝を負傷し、ルーキーシーズンを棒に振った。2024年シーズンにベンチで学んだミシガン大学出身のマッカーシーは、2025年の現時点から明確な先発QBとして船出を切ることになる。
1年間、注目を浴びることなくプレーを学び、成長してきたマッカーシーは、技術と洞察力を向上させたとオコンネルHCは強調した。
「彼は誰にも見られていないときに、目に見えない習慣や目に見えない努力を重ねるという点で素晴らしい仕事をしてきた。その過程で、リハビリをしっかりと全うしたのだ」と述べたオコンネルHCは「そして、フィールド上で投球面に注力できるようになり、技術と基本を磨き、最終的にはメンタル面にも力を入れるフェーズに進んだ」と続けた。
オコンネルHCは、教室での勉強やリハビリトレーニングから始まるオフシーズンプログラムのフェーズ1がマッカーシーにとって“完璧な”機会になると話している。
これから疑問となるのは、バイキングスがベテランクオーターバックを獲得するのか、その場合にタイミングはいつになるのかという点だ。バイキングスはサム・ダーノルドとダニエル・ジョーンズを獲得する競争に敗れ、両選手はより多くの出場機会が得られるチームに加入している。補強選手の候補としてはアーロン・ロジャースの名前も挙がっているが、バイキングスはマッカーシーに指揮を託す方針だ。
オコンネルHCはベテランQBの獲得について「私たちは忍耐強く待ってきたし、そのためにとれるさまざまな方法を真剣に検討してきた」とコメント。
「トレードやフリーエージェントで獲得する可能性はあるし、ドラフトもこれからだ。どの選手と一緒にポジションを固めていきたいかを見極めるプロセスを進めている。それがいつになるかはまだ分からない」
現時点では、メンタル面やフィジカル面を鍛える初期段階に大部分の練習に参加することが、マッカーシーの成長にとって最も望ましいと言える。ロースターにはマッカーシーの他にブレット・リピンしかいないため、トレーニングキャンプ開始前には新たな選手が加わる見込みだ。その選手が、単なるキャンプ用の控え選手となるのか、他の役割を担うのかは、マッカーシーの成長具合で決まる可能性がある。
【RA】