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パスラッシャーに「マイク・タイソンのようにヘイメーカーを放つこと」を求めるファルコンズDLコーチ

2025年05月08日(木) 11:49


ジョージア大学のジャロン・ウォーカーとテネシー大学のジェームズ・ピアースJr.【AP Photo/Brynn Anderso】

アトランタ・ファルコンズの新ディフェンシブラインコーチであるネイト・オリーは、自身のユニットが“アイアン・マイク”のようなどう猛さで相手オフェンスに襲いかかることを望んでいる。

『Atlanta Journal-Constitution(アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション)』によると、オリーは先週、「私たちが今やろうとしていることは、まるで(元プロボクサーの)マイク・タイソンのようにヘイメーカー(強烈な打撃)を放つことだ。スナップと同時に飛び出し、攻めて、ヘイメーカーを放つ。ジャブじゃない。すべてヘイメーカーだ。それが、私たちがやろうとしていることだ」と述べたという。

ボクシング愛好家たちは、タイソンをヘイメーカーに特化したパンチャーとして特徴付けることに反発するかもしれないが、オリーの主張は理にかなっている。オリーは自分のユニットに積極的に攻めてほしいと考えているのだ。

ファルコンズは2025年NFLドラフトでパスラッシュの強化に重点を置き、1巡目でディフェンシブエンド(DE)ジャロン・ウォーカーとDEジェームズ・ピアースJr.を指名。ピアースJr.を獲得する代償として、来年のドラフト1巡目指名権を手放している。さらに、ファルコンズは過去5シーズンでいずれも8.5回以上のサックを記録してきたベテランDEレナード・フロイドも獲得した。

オリーは2024年シーズンをヒューストン・テキサンズのアシスタントディフェンシブラインコーチとして過ごした後、新守備コーディネーター(DC)ジェフ・アルブリッチのスタッフに加入。2021年にはアルブリッチの下でニューヨーク・ジェッツのアシスタントディフェンシブラインコーチを務めていた。オリーは2019年にフィラデルフィア・イーグルスでNFLでのキャリアを開始している。当時、イーグルスの守備コーディネーターを務めていたジム・シュワルツが採用したワイドナインの攻撃的なフロントスタイルは、NFLでもよく知られている戦術だ。

「このフロントでは、リーグ全体を見ても、フロントを動かしている選手たち、フロントでプレーしている選手たちがキャリアハイを記録して活躍し、高額契約を手に入れている。なぜなら、攻めることに重きを置いているからだ。考えさせることなく、とにかく思い切りやらせるんだ」とオリーは語っている。

ファルコンズは2024年シーズンにサック数(31回)でNFL内31位に沈んだ。ファルコンズは2017年に13位タイにつけて以来、サック数で上位半分に入っていない。オリーはついにこの流れを断ち切ろうとしている。アトランタの新戦力は2025年にパンチャーズチャンス(一発逆転のチャンス)をもたらすはずだ。

【RA】