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WRピケンズにデズ・ブライアントの姿を重ねるカウボーイズCOOジョーンズ

2025年05月13日(火) 11:51

ピッツバーグ・スティーラーズのジョージ・ピケンズ【Greg Trott via AP】

ダラス・カウボーイズは先週にトレードでワイドレシーバー(WR)ジョージ・ピケンズを獲得し、長らく必要としていたレシーバー陣のプレーメイカーを手に入れた。

チームの最高執行責任者(COO)スティーブン・ジョーンズは、ピケンズを獲得した理由を語る中で、早々にカウボーイズのレジェンドとの比較を口にしている。

「まず彼を評価する際に、先発レシーバーは2人いるが、われわれは彼を2番手以上の存在と捉えていた」と、ジョーンズは『SiriusXM(シリウスXM)』の“Mad Dog Sports Radio(マッド・ドッグ・スポーツ・ラジオ)”に出演した際に語った。

「もちろん、ドラフトでニーズを満たせるかどうかも検討した。だが今回獲得できたのは、NFLで実績を積み、素晴らしい成功を収めてきた経験豊富な選手だ。競争心も抜群だ。われわれの中では、彼のフィールドでの闘争心や持ち味からして、デズ・ブライアントを彷彿とさせる存在だ」

「先ほども言ったように、われわれはそのニーズを埋める手段としてドラフトを検討していた。ただ、それが実現しなかったため、リーグ内のいくつかの選択肢に目を向けることになった。その中で、最終的に最も理にかなっていたのが今回のトレードだった。ヘッドコーチ(HC)ブライアン・ショッテンハイマーやオフェンススタッフ、(選手人事担当副社長)ウィル・マクレイと人事部門、そしてもちろん(オーナー)ジェリー・ジョーンズと私自身も、今回の判断がわれわれにとって最善の策であり、非常に納得のいくものだと感じた」

カウボーイズはタイミングを見極め、レシーバー補強に動いた。今季のドラフトではレシーバーの層が薄く、その動向を見守ったうえで、ピッツバーグ・スティーラーズに連絡を入れた。スティーラーズは今オフにシアトル・シーホークスからD.K.メットカーフをトレードで獲得しており、ピケンズの放出に前向きと見られていた。ルーキーの成長に賭けるのではなく、カウボーイズが選んだのはピケンズだった。ハイライト映像を彩るプレーメイカーで、並外れた才能の持ち主である一方、気まぐれな一面でも知られるレシーバーだ。

カウボーイズは、ピケンズのポテンシャルを見込んでリスクを取る決断を下した。もし彼がブライアントのようなシーズン──75回から90回のレシーブ、1,200ヤード超、2ケタのタッチダウン──を記録することになれば、チームにとっては大きな収穫となる。そしてその結果次第では、シーディー・ラムとの強力なレシービングデュオとして、ピケンズとの長期契約交渉に踏み切る可能性もある。

これらの数字は、ピケンズが2023年に一度近づいただけの高いハードルだ。しかしカウボーイズは、ピケンズには本来のポテンシャルを引き出すために、クオーターバック(QB)ダック・プレスコットのような一流のパサーとラムのような優れた相棒の存在が必要だっただけだと信じている。それを2025年シーズンで証明するつもりだ。

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