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NFL選手の2028年ロス五輪フラッグフットボール出場容認に向けてオーナーが協議へ

2025年05月16日(金) 09:27


NFLロゴ【NFL】

フラッグフットボールが初めてオリンピックで採用されるにあたり、NFLはスター選手たちの参加を求める声に耳を傾けている。

NFLが現地15日(木)、チームオーナーが来週に実施される春季リーグミーティングで、2028年ロサンゼルス夏季オリンピックのフラッグフットボールにNFL選手が参加できるようにするための決議案を議論すると発表した。

この決議案は、各チームから最大1人の選手が2028年オリンピックに参加することを認めるものだ。さらに、各チームが指定する国際選手がそれぞれ自国代表チームの一員として参加することを容認し、NFL選手が米国外チームで五輪に出場する道を広げるものでもある。

決議案には「会員は、カリフォルニア州ロサンゼルスで開催される2028年夏季オリンピックでNFL選手がフラッグフットボールに参加することが、フラッグフットボールの成長を支えるとともに、ファンや一般の関心の高まりやNFLのグローバルな影響力拡大など、リーグのさまざまな利益を促進すると考えている」と記されている。

フラッグフットボールが2028年オリンピックの正式種目として発表されて以来、世界中のファンがNFLにスター選手の大会参加を認めるよう強く要望してきた。

リーグはすでに数歩先に進んでおり、2023年にはプロボウルをプロボウルゲームズへと進化させ、日曜日に目玉となるフラッグフットボールイベントを実施する形に変更している。

現在、リーグはこの計画を現実のものにするために着実に進んでいるようだ。実質的に、NFLは米国代表チーム(およびそれ以外のチーム)としてプロ選手を集めたドリームチームを編成できるが、適切な制約なしには実現しないだろう。

決議案でNFL選手のオリンピック参加に関するその他の規則として定められた内容は以下の通りだ。

◆“2028年オリンピックに関連するフラッグフットボール活動”に参加している間に負傷した選手に対しては“適切な傷害補償とサラリーキャップのクレジット”が提供される。

◆オリンピック代表チームは“医療スタッフやフィールドの環境について一定の最低基準を満たすこと”に同意する。

◆フラッグフットボールの試合および関連イベントのスケジュールは、選手のリーグおよびチームでの活動と“不当に重複しない”ものである。

可決には32人のオーナーのうち24人の賛成が必要となるが、決議案が通った場合はフラッグフットボールへの関心が大幅に高まることが予想される。ファンはすぐにスター選手がそろったロースターを夢見ることだろう。また、アメリカが人材育成の面でリードする中で、NFLの影響力は50州を越えて広がり、2028年のフラッグフットボール初採用にさらなる注目が集まるはずだ。

【RA】