ライオンズが春季リーグミーティングでプレーオフのリシーディング案を撤回
2025年05月22日(木) 10:26
春季リーグミーティングで投票が行われる予定だった最も変革的な提案の1つが、検討の対象から外れた。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のジュディ・バティスタによると、デトロイト・ライオンズが現地21日(水)にプレーオフのリシーディング(シード順を再設定すること)案を撤回したという。
ライオンズの提案は、現在のプレーオフシード方式を修正し、ワイルドカード進出チームが地区優勝チームよりレギュラーシーズンに良い成績を収めていた場合に、地区優勝チームよりも高いシード順位を獲得するというものだった。この方式では、成績が最も良い地区優勝チームが第1シードを獲得し、その後の6つのシードは地区内の順位に関係なく、成績に基づいて決定される。
提案が撤回された後、オーナーたちは水曜日に臨んだ会議で提案内容について議論を交わした。ライオンズの提案には一定の支持があり、NFLは2026年にシード順の決め方を変える可能性について検討を進める予定だとNFLネットワークのトム・ペリセロとバディスタが報じている。
NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは会議後の記者会見で「リシーディングについては、3月に多くの議論が交わされた」と述べ、こう続けた。
「ご想像の通り、リシーディングにはさまざまな形態がある。私が確認したかった点、そして最終的に議論に至った点は、オーナーがどの立場で、私たちや委員会に何を評価してほしいと思っているかということだ。リシーディングを一切行わないのか、何らかの形で行うのか。1週目の後なのか、2週目の後なのか。彼らが興味を持つポイントは何なのか。それについてはある程度の方向性やタイミングの問題も見えてきたため、有益な議論だった」
「(オーナーたちは)何らかの形のリシーディングに関心を持っていると思う。進展の範囲はある程度制限されると思うし、シーズンの拡大に伴う状況や、もう少し詳しく検討すべき他の要素も考慮に入れることになるかもしれない。したがって、私たちはいくつかのアイデアをまとめ、それをメンバーに共有するときに皆さんにもお伝えできると考えている」
提案されたプレーオフ形式の大幅な見直しは、今年の春季リーグミーティングで検討される最も大きな変更案の1つになるはずだった。
NFLオーナーたちは水曜日に、競技委員会が提案したオンサイドキックのルール改正案を承認。このルール変更により、劣勢のチームは第4クオーターに限らずいつでもオンサイドキックを宣言できるようになり、相手チームに1ヤード近い位置からキックを蹴れるようになる。ペリセロは、この改正によって昨季(6%)よりも成功率が多少上がることが期待されているとつけ加えた。
NFLオーナーたちはその後、グリーンベイ・パッカーズが提出したタッシュプッシュプレーの禁止に関する修正案を否決した。ライオンズの提案撤回と合わせて、ミネソタ州イーガンで行われた春季リーグミーティングで議題に上ったこの2つの主要な提案は、2025年の実施が見送られることになった。
【RA】