昨季に脚を骨折したライオンズDEハッチンソンが「完全に回復」
2025年05月23日(金) 08:40
デトロイト・ライオンズのディフェンシブエンド(DE)エイダン・ハッチンソンが、シーズン終了につながった腓骨(ひこつ)および脛骨(けいこつ)の骨折から回復し、プレーできる状態になった。
現地22日(木)、ハッチンソンはこの段階で質問を受けたことに驚いた様子を見せながら「完全に回復した」と明かしている。
先月、ハッチンソンはトレーニング中の動画を投稿した後、「もう大丈夫だと言える」と語り、回復したことをほのめかしていた。
木曜日の発言で、それは確かなものとなっている。
ハッチンソンは昨シーズン第6週に深刻なケガに見舞われるまで、ディフェンス部門年間最優秀選手賞を獲得する勢いで活躍していた。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、ドラフト全体2位指名を受けてNFL入りしたハッチンソンはその時点で、サック数(7.5回)でNFLトップに立ち、クオーターバック(QB)プレッシャー(30回)では4位タイにつけていたという。
10月に実施されたダラス・カウボーイズ戦で負傷した後、ライオンズがスーパーボウル進出を果たした場合はハッチンソンが復帰を試みるのではないかとささやかれていた。しかし、ライオンズがディビジョナルラウンドで敗退したため、その話は実現しないままとなった。
大型契約延長を実現させる見込みのハッチンソンは、ケガでキャリアが停滞することを懸念しておらず、負傷したことは単純に新たな試練だと考えている。
「機会を奪われたことではなく、映像に残った自分の姿によってモチベーションが生まれていると言える。その最初の5試合で大きく成長したし、選手として進化している実感があった。物事が高いレベルでかみ合っていたんだ」とハッチンソンはコメント。
「当時はいろんなことを考えていた。例えば、ゴルフのスイングについて考えているときは、良いスイングのイメージが頭に浮かんでいたし、パスラッシュについて考えているときは、良いパスラッシュのイメージが浮かんでいて、良いことが起こる予感がしていた。これからもその感覚が続く気がするし、そこからさらに積み重ねていくつもりだ。あれが俺の限界だと考えている人は多いと思うけど、俺は今も自分が新たな高みを目指していけると信じている。24歳でまだ若い。あれがピークだとは思っていない。そこが肝心だ」
今オフシーズンにエッジラッシャーに関して目立った補強を行わなかったライオンズは、ハッチンソンが2025年に本来の調子を取り戻すことを期待しつつ、3年連続のNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区制覇を目指している。
【RA】