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2024年のイーグルスはNFL史上トップ5のチームだと称賛するRBバークリー

2025年05月23日(金) 11:21


フィラデルフィア・イーグルスのセイクワン・バークリー【AP Photo/Ashley Landis】

多くのスポンサーがついていることがその証拠とも言えるが、フィラデルフィア・イーグルスのランニングバック(RB)セイクワン・バークリーはスーパーボウル制覇で締めくくったキャリア最高のシーズンの余韻に今も浸っている。

その高揚感は、2024年のイーグルスがフットボールの歴史においてどの位置にあるかを判断する際の理性的な判断に影響を与えたのかもしれない。バークリーはチームメイトのセーフティ(S)リード・ブランケンシップとコーナーバック(CB)クーパー・デジャンのポッドキャスト番組『Exciting Mics(エキサイティング・マイクス)』に出演した際に、イーグルスはNFL史上最も偉大なチームの1つだと自信を持って主張した。

バークリーは現地22日(木)に配信されたエピソードで「去年のチームを振り返ってみると、過去を振り返るつもりはあまりないんだけど、去年のチームは歴代トップ5のチームだったと確信している」と話している。

「いつもみんなに言っているんだ。シーズン序盤は2勝2敗で、ワシントン(コマンダース)に敗れたし、ジェイレン(ハーツ、クオーターバック/QB)はその試合で負傷した。でも、最初の4試合以外をよく見てみると、ずっと順調だった。ディフェンスがいかに支配的だったか、オフェンスやスペシャルチームがいかに強力だったか、あのチームがどれほど素晴らしかったかに気づいていない人は多い」

バークリーの言うことには一理ある。イーグルスはシーズン序盤、自らのアイデンティティを模索する中で茂みの中に潜んでいるような状態だったが、シーズン第7週に行われたニューヨーク・ジャイアンツ戦で初めて本領を発揮し、28対3で圧勝を収めた。そこで初めて最高のパフォーマンスを発揮し、その状態をシーズン終盤まで維持したイーグルスは、第8週から第18週にかけて10勝1敗の成績を収め、相手との点差は329対188と大きく広げた。

しかし、2024年シーズンは一貫して支配的だったわけではない。イーグルスはそのうち5試合を1ポゼッション差の接戦でなんとかものにし、地区ライバルのコマンダースには敵地で痛恨の敗北を喫した(ハーツが負傷退場した影響もあった)。また、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)の第1シードとしてプレーオフに進出することもできず、その座は15勝2敗のデトロイト・ライオンズに奪われた。

もちろん、最も重要なのは結果であり、イーグルスは第59回スーパーボウルで2連覇中のディフェンディングチャンピオンだったカンザスシティ・チーフスを圧倒し、強烈なインパクトを残した。その勝利はあまりにも一方的だったため、バークリーがトータル100ヤード以下に抑えられて一度もタッチダウンを奪えず、イーグルスの勝利にほとんど貢献できなかったことも問題にはならなかった。

「みんながすべてをかけていたと思う」と語ったバークリーは「外から雑音とか期待の声が耳に入ってくる。俺たちは見た目なんて気にしていなかった。気にしていたのはフットボールの試合で勝つことだけ。チームにある才能やスキル、そしてコーチ陣がかけ合わさった結果、俺たちはああいうふうに戦った。相手チームに勝ち目なんてなかった。プレーオフでもそれを見せたし、スーパーボウルでもそうだった。スコアは40対20何点かで終わったけど、実際は試合と呼べるものでもなかった」と続けている。

バークリーには間違いなく、2024年のイーグルスについて語る際に胸を張り、堂々と顔を上げる権利がある。とはいえ、歴代最高のチームの1つに数えるのは、今の段階ではやや偏った見方と言えるだろう。

「10年から15年後、みんなが年をとって過去の栄光を振り返ったときに――できれば来年や今年も含めて――昨シーズンについては十分に評価されていないと感じると思う」とバークリーは話している。

時が経てば――おそらく10年以上先の話になるが――答えは出るだろう。イーグルスが2025年に再び成功を収めることができれば、バークリーの主張はより説得力を増すが、その現実が訪れるまでにはまだ多くの課題が残されている。

【RA】