契約最終年に「全力で挑む」と意気込むバッカニアーズRBホワイト、「実力を証明する準備はできている」
2025年05月24日(土) 10:18
タンパベイ・バッカニアーズのランニングバック(RB)ラシャード・ホワイトにとって重要なシーズンが目前に迫っている。
2025年シーズンは、ホワイトにとって契約最終年となり、ルーキーシーズンに素晴らしい活躍を見せ、より大きな役割を担うようになったバッキー・アービングにとっては2年目のシーズンとなる。
ホワイトは重要な局面から目を離すことなく、真正面から向き合おうとしているようだ。
最近、ホワイトは『RG.org』のDJシディキに「どんな年になるのかを見届ける準備はできている。契約最終年を迎えるし、自分の実力もポテンシャルも証明する準備はできている」と語った。
ホワイトはキャリア3年目となる2024年シーズンに、キャリー平均ヤード(4.3ヤード)で自己ベストを更新して613ランヤードを獲得し、レシーブ51回で393ヤード、合計9回のタッチダウンを記録した。
しかし、多くのバッカニアーズファンはアービングにより多くの機会を与えることを求め、アービングは新人でありながら1,122ランヤードをマーク。バッカニアーズで新人が1,000ランヤード超えを達成したのは2015年(ダグ・マーティン)以来の快挙だった。
アービングはキャリー平均5.4ヤード、タッチダウンラン8回と好成績を挙げた上で、レシーブ(47回)でも392ヤードを稼いだ。
シーズンが終わる頃には、アービングが明確な主力RBとして頭角を現していたと言えよう。
2023年にランヤード(990ヤード)でチームトップに立ったホワイトは「お互いに何をチームにもたらすかは分かっているけど、俺も彼もエゴやプライドにまみれたバックフィールドじゃない」と話している。
「俺たちは功績を正当に評価するタイプだ。ラン攻撃ではいろんなことが起こっていたし、たくさんの要素が絡んでいる。俺も彼もライン全体の貢献を高く評価したいと思っている。うちのオフェンシブラインは素晴らしいと思っているし、俺たちは1年を通して一丸となって成長してきたと感じている」
2024年にバッカニアーズの攻撃コーディネーター(OC)を務めていたリアム・コーエンは、ジャクソンビル・ジャガーズのヘッドコーチ(HC)に就任し、現在はジョシュ・グリザードが後任となっている。そのため、いくつかの変化は予想されるものの、アービングの台頭により、ホワイトの出番がこれまでのシーズンよりも減ると考えるのが妥当だ。
たとえチャンスが少なくても、全力でそれに挑むつもりのホワイトは、次のように話している。
「自分にとって一番大事なのは、毎日全力で挑むことだ。自分が何者かを示す。結局のところ、自分でコントロールできる部分しかコントロールできない。毎日外に出て証明し続けるしかない。人生のあらゆる場面でそう考えているから、とにかくそのマインドセットを持って毎日全力で挑み、自分が何者かを示して、結果は成り行きに任せるつもりだ」
成り行きに任せつつ、ヤードを積み重ねることを願いながら、現実的な視点でシーズンを見つめているホワイトは、自分の出番が減ったとしても、チームメイトとの時間を楽しんでいる。
アービングとの関係について「俺たちは“バッドボーイズ”の握手なんかを交わしている」と語ったホワイトは「それは俺たちにとって特別な名前で、本当にお互いを“バッドボーイズ”って呼び合っている。本当に素晴らしい関係だ」と続けた。
アービングとホワイトは昨シーズン、バッカニアーズを4年連続のNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区制覇に導き、NFL4位のランオフェンスをけん引した。2024年のバッカニアーズにとって間違いなく素晴らしかったこのコンビは、少なくともあと1シーズン継続される。
【RA】