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「楽しくなくなるまで」引退するつもりはないと49ersのTEキトル

2025年06月26日(木) 15:32

サンフランシスコ・49ersのジョージ・キトル【AP Photo/Jeff Chiu】

NFLで8シーズンを過ごしてきたサンフランシスコ・49ersのタイトエンド(TE)ジョージ・キトルは、フィールドの内外で常にありのままの姿を見せてきた。

そんな彼も、キャリアの終わりを判断するには、妻の率直なひと言が必要になるかもしれない。

今週開催された“Tight End University(タイトエンド・ユニバーシティ)”を前に、ポッドキャスト番組“Bussin’ With The Boys(バッシン・ウィズ・ザ・ボーイズ)”に出演したキトルは、「あとどれくらいプレーを続けるつもりなのか?」という多くのアスリートができるだけ考えたくないと避けがちな質問に率直に答えた。

「楽しくなくなるまでだ」と、31歳のキトルは返している。

「それか、(妻の)クレアに“フィールド上のあなたは見苦しいわ。もう引退したら?”と言われたら、素直にそうするだろうね」

「わからないけど、たとえば35歳になって、朝着替えるのがしんどくなったら、“ああ、もうあんまり楽しくないな”という感じになって、自分と向き合って話をすると思う。でも、今はかなり調子がいいよ」

キトルが今のプレーぶりと同じくらい体調も良好だと感じているのであれば、35歳をはるかに超えても現役を続けるかもしれない。キトルは直近2シーズンで連続1,000ヤード超えを記録し、レシービングタッチダウンも合計14本と、衰えをまったく感じさせないパフォーマンスを披露している。

とはいえ、35歳という年齢設定には注目すべき点がある。キトルは最近、4年総額7,640万ドル(約110億5,813万円)の契約延長にサインしており、49ersと2029年シーズン、すなわち36歳のシーズンまで契約が続くことになる。10月に32歳を迎えるキトルは、身体的に良好な状態を実感できているという、珍しいオフシーズンを過ごしており、これは非常に心強い材料だ。

「プレーオフに進出できなかったことの唯一の利点は、まるまる1カ月間オフが取れることだ」とキトルは話している。

「2020年以来、1月を完全に休めたのは初めてだった」

「メンタル面でもフィジカル面でも、過去2年間と比べて格段に良い状態だ。だからすごく気分もいい」

キャリア8年でレシーブ538回、7,380レシービングヤード、タッチダウン45回に加え、プロボウル選出6回、オールプロ選出2回、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ制覇2回という輝かしい実績を積み上げてきたキトルには、すでに満足感を抱くだけの理由が十分にある。それでも、引退について話し合うつもりは今のところない。妻か、自身の身体がそのタイミングを告げるまでは。

【R】