13年目を迎えるイーグルスOTジョンソン、「気持ちは若いが、年齢は無視できない」
2025年07月11日(金) 13:29
オフェンシブタックル(OT)レイン・ジョンソンは、自身のキャリアが終盤に差しかかっていることを理解している。それでも、2027年までフィラデルフィア・イーグルスに在籍することになる1年の契約延長にサインした今、引退はまだ考えていないようだ。
その契約が満了する頃には、ジョンソンは先日引退したエッジラッシャーのブランドン・グラハムと並び、イーグルス史上最も在籍期間の長い選手となる見通しだ。ジョンソンはその名誉を軽んじているわけではないが、自分が不老不死の存在ではないことも理解している。
現地9日(水)、『Good Morning Football(グッド・モーニング・フットボール/GMFB)』に出演したジョンソンは、「ああ、同率1位で並ぶ相手がBG(ブランドン・グラハム)なら文句なしだよ。これだけ長い間同じ仲間たちと一緒にいられたのは、本当にすごいことだ」と語った。
「13年目という実感はないけど、それが現実だ。気持ちはまだ若いけど、年齢は無視できないね。それでも楽しくプレーできているし、この仕事を心から楽しんでいる。仲間たちと一緒にいられること、競い合うこと、そのすべての瞬間が本当に大好きなんだ」
ジョンソンはキャリアを通して2度のスーパーボウル制覇を達成し、3人のヘッドコーチ(HC)、多数の攻撃コーディネーター(OC)、そしてオフェンシブラインコーチのジェフ・スタウトランドと関わってきた。スタウトランドの存在こそが、ジョンソンがチームに戻り続け、将来的にプロフットボール殿堂入りが確実視されるキャリアを歩み続けている大きな理由の一つだ。
もう一つの理由は、ニック・シリアニHCの下でイーグルスが収めている成功だ。シリアニHCは就任からわずか3年でチームを2度のスーパーボウル出場に導き、2月にはカンザスシティ・チーフスを相手に圧勝を収めている。その勝利の記憶がまだ鮮明に残る中、今月末にはリング授与式も控えており、ジョンソンには前に進む理由が十分にそろっている。
その卓越したパフォーマンスもまた、ジョンソンに引退を決意させにくくしている要因と言えよう。『Pro Football Focus(プロ・フットボール・フォーカス)』によると、ジョンソンは2024年シーズンをNFL全体で7位のタックルとして終え、依然としてイーグルスのオフェンスの核となる存在であり続けている。
まだ7月ということで、ジョンソンが『GMFB』に出演した際には、イーグルスのオフェンスを象徴するタッシュプッシュについても話題に上った。
このプレーは、オフシーズンのオーナー会議でも議論の中心となったテーマの一つだったが、廃止への動きにもかかわらず最終的には存続が決定した。これを受けて、『GMFB』の出演陣はこの話題のQBスニークについて、ジョンソンに最新の見解を求めた。
ジョンソンは、このプレーが他にはない特殊なものであり、永遠に続くものではないだろうと認めた。しかし現時点では、イーグルスを倒すのが難しい理由のひとつとなっている重要な武器であり、使える限りは活用し続けるつもりだとしている。
「ああ、あれはちょっと奇妙なプレーになってきたけど、俺たちはちょくちょく使ってきた」とジョンソンは述べている。
「まさかここまで大きな話題になるとは思ってもみなかったよ。正直言って、意見を述べるべきなのは、たぶんセンターと両ガード、あとは中央にいるディフェンシブタックルたちだと思う」
「何度も連続でやると、やっぱり一番心配なのは選手の安全面だ。それでも、自分としては普通にプレーとしてやっているだけで、毎回そこまで深く考えてはいない。ラグビーのスクラムに似ているのは確かだけど、これは俺たち独自のスクラムなんだ」
第59回スーパーボウルでイーグルスはチーム史上2つ目のロンバルディトロフィーを手にした。ジョンソンはその両方に貢献しており、たとえ残されたキャリアがあと数年であっても、さらなる栄冠を手にすることを目指し続けている。
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