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QBメイの「文句なしの活躍」でドルフィンズに勝ったペイトリオッツ

2025年09月16日(火) 12:58

ニューイングランド・ペイトリオッツのドレイク・メイ 【AP Photo/Doug Murray】

ニューイングランド・ペイトリオッツのクオーターバック(QB)ドレイク・メイは、シーズン第1週の不安定なパフォーマンスで生じた疑問を払拭するかのように、プロ入り後で最も印象的なプレーを披露。苦しむマイアミ・ドルフィンズのディフェンスにビッグプレーを決め、33対27の勝利を収めた。

メイは23回中19回のパスを成功させて230ヤード、タッチダウン2回、パサーレーティング137.3をマーク。さらに、ランでも31ヤードとタッチダウン1回を追加した。パス成功率(82.6%)、パスアテンプト1回あたりの平均獲得ヤード(10.0)、パサーレーティング、総タッチダウン数のいずれもキャリア最多または最多タイを記録。メイは現地14日(日)の試合で初めて110を超えるパサーレーティングを獲得した。

試合後にチームメートたちはメイのプレーを称賛している。

「しっかりとプレーを見極めてコールしてくれた。目を見れば、自信と情熱を持って話していることが伝わってくる」とオフェンシブタックル(OT)モーガン・モーゼスは『Mass Live(マス・ライブ)』に語った。

「そういう時はプレーがうまくいく。彼はそういう選手だ。リーダーであり、俺たちのクオーターバックだ。文句なしの活躍だった」

メイは3回のサックを浴びたものの、ポケット内の巧みな動きでビッグプレーをいくつか生み出し、ディフェンスから逃げ切ってドライブも継続させた。

「いやもう、ドレイクはとんでもない選手だよ。タフで根性がある。彼のためにプレーするのは最高だよ」とディフェンシブタックル(DT)クリスチャン・バーモアは話している。

「彼は俺たちに火をつけてくれる。特にあのビッグプレーを決める力、走り方、あの熱量。ああいうタイプの選手のためにプレーするのは本当に楽しい」

ペイトリオッツのディフェンスが崩され、ドルフィンズに序盤で12対0とリードを許しながらも、メイはしっかりと自分の役割を果たした。ファーストダウンを獲得し続け、終盤には得点を重ねてリードを広げ、ドルフィンズを追い詰める展開に持ち込んだ。

ベテランワイドレシーバー(WR)のステフォン・ディッグスは、まだ2試合しか経っていないにもかかわらず、メイにはすぐさま自らのミスを修正する能力があると語った。

「まだ第2週で始まったばかりだけど、彼は成長している」とディッグスは言う。

「もちろん、毎週白星を積み重ねるのが目標だけど、彼は前の週から確実にステップアップしている。先週より落ち着いている感じがある。若いクオーターバックにとっては難しいことだけど、彼はできる限りのことをやっていると思うよ。失敗したパスがたった4本だったことに満足しているかは、本人に聞いてみるといい」

この日メイが決めた最高のパスは、第3クオーター終盤に放った55ヤードの衝撃的なロングパスだった。ターゲットはランニングバック(RB)のラモンドレ・スティーブンソン。ポケット内の混戦をかいくぐったメイは、走るスティーブンソンの手元にピタリと収まる精密なパスを投げ込んだ。そのわずか2プレー後、メイは自らの足で6ヤードのタッチダウンを決めている。

「あれはヤバかったよ。マジで。何本かサイドライン際の信じられないようなパスを決めていた」と話すのはセンター(C)ギャレット・ブラッドベリー。

「俺らにはけっこういい角度で見えるんだ。座っていて、ふとボールが飛んでいくのが見えて、“今のは完璧なパスだな”って思ったよ。確かサード・アンド・ロングの場面で、サイドライン際のラモンドレに出したパスだ。あれは最高だった。ああいうふうに際どいプレーを決められるタイプのクオーターバックと一緒に戦えるのは本当に楽しい。大活躍した試合だった」

ペイトリオッツの指揮官として初勝利を挙げたヘッドコーチ(HC)マイク・ブラベルは、メイへの称賛が過熱しすぎないよう一旦ブレーキをかけた。まだ修正すべき点が残っていると指摘し、クオーターバックへの賛辞をやや抑える姿勢を見せている。

「良いところはたくさんあったと思う。ただ、修正しなければならない点も多い」とブラベルHCは語った。

「プレーの指揮や全体のオペレーション、それから彼自身がチームに緩みを感じた時。そういう場面でこそ、選手たちをしっかり引き締めて、もっと早くセットさせて、ハドルからも素早く切り替えさせないといけない。彼はジョッキーなんだから、オフェンス全体の流れを把握していないといけない」

メイの以前に1試合で複数のタッチダウンパスに加えて1本以上のラッシングタッチダウンを記録したペイトリオッツのクオーターバックは、2019年シーズン第2週のトム・ブレイディまでさかのぼる。また、日曜日の試合以前にペイトリオッツがドルフィンズの本拠地で勝利を挙げたのも、この試合だった。

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