ジェッツHCグレンが敗北後にロッカールームでチームを激しく叱責
2025年10月01日(水) 15:21
ニューヨーク・ジェッツのヘッドコーチ(HC)アーロン・グレンは現地9月29日(月)に27対21でマイアミ・ドルフィンズに敗れた後、チームを激しく叱責した。その声はロッカールームの外にいた報道陣にも聞こえるほど大きなものだった。
だらしない、醜い、不注意な、ひどい、グロテスクな、許しがたい、ひどく不快な、一貫性に欠ける、忌まわしい、ムカムカするような、不愉快な――ジェッツの試合はどんなネガティブな形容詞も当てはまる内容だった。
チーム公式サイトによると、グレンHCは試合後の記者会見で「ものすごく期待はずれだった。まったくもって残念だ。13回の反則と3回のターンオーバーを喫して勝てる試合などない。そんなことはあってはならない」と述べたという。
グレンHCがファンブルやミスを繰り返した選手たちを叱責したのは当然だった。ジェッツが0勝4敗のスタートを切るのは、アダム・ゲイスが指揮を執っていた2020年シーズン以来のことだ。
素晴らしい粘りを見せ、着実に前進していたオープニングドライブは、ランニングバック(RB)ブレーロン・アレンのファンブルで台無しになり、そこからすべてが崩れていった。
ジェッツは3回のターンオーバーを喫し、ターンオーバー差(-7)は今季のリーグ全体で最悪の数字となった。反則は13回で101ヤードを失った。ディフェンスはタックルに失敗し、相手レシーバーを自由に動き回らせ、試合の流れを変えるプレーもできなかった。今季4試合を終えてまだターンオーバーを決めていないチームはジェッツのみとなっている。過去20シーズンで、ターンオーバーを誘発できずに0勝4敗のスタートを切ったチームもジェッツだけだ。
スターワイドレシーバー(WR)ギャレット・ウィルソンは、シーズン序盤の悲惨で規律を欠くチームの状況に対してグレンHCが不満を漏らしたことを当然だと受け止めている。
ウィルソンは「言うまでもないことだけど、まだうまくいっていないから言う必要がある」と話し、こう続けた。
「俺たちはそれについて何度も繰り返し話し合っている。(ペナルティを減らすことは)ロッカールームで最初に話すことだ。だから、来週はそこを修正しよう。もし来週に直せなかったら、話にならない」
次戦でダラス・カウボーイズに敗れれば、グレンHCはジェッツ史上初めて、就任初年度に開幕5連敗を喫したヘッドコーチという不名誉な立場に置かれることになる。そして、チームは再び振り出し戻ってしまう。
グレンHCはミスについて「私たちがやるべきことは、ただ仕事に戻ることだ。それがミスを修正する唯一の方法だ。今回の反則やターンオーバーをしっかり見直さなければならない。そして、試合に勝つ前に、どうすれば負けないかを学ぶ必要があるということを理解する必要がある。その点をもっとうまくやる必要があり、そうしていくつもりだ」と語った。
低迷するフランチャイズを立て直す仕事は、気弱な者には務まらない。
グレンはデトロイト・ライオンズのダン・キャンベルHCの就任初年度(2021年)と同じような状況に置かれており、当時、グレンはそこで守備コーディネーター(DC)を務めていた。2021年シーズンのライオンズは最初の8試合で連敗し、初勝利を手にするまで0勝10敗1分という成績だった。キャンベルには状況を好転させる時間が与えられたものの、初年度には確かに暗雲が立ち込めていた。ニューヨークでは指揮官に厳しい目が向けられるため、グレンに同じような猶予は与えられないだろう。
ウィルソンは「先週は絶対に勝たなきゃいけない試合だった」と語り、「あんなプレーをしてしまった以上、今回(カウボーイズ戦)は絶対に勝たないといけない。直さないと。結局、どんなレガシーを残したいかって話だ。自分のキャリアを振り返ったときにな。今すぐやらないと。今週こそ勝たなきゃいけない」と続けた。
【RA】