レイダースがスペシャルチームコーディネーターのトム・マクマホンを解任
2025年11月08日(土) 10:52
ラスベガス・レイダースのヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルがコーチングスタッフに変更を加えた。
レイダースのスペシャルチームが精彩を欠いたプレーを見せてから24時間も経たないうちに、キャロルHCがスペシャルチームコーディネーターのトム・マクマホンを解任したと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが報じた。
その後、チームはマクマホンの解任を正式に発表し、アシスタントスペシャルチームコーチのデリウス・スウィントン二世を暫定的にコーディネーターに昇格させた。
レイダースが発表した声明の中で、キャロルHCは次のように述べている。
「本日、われわれはトム・マクマホンをスペシャルチームコーディネーターの役職から外すという難しい決断を下した。私はトムと、彼がこのリーグで成し遂げてきたことに深い敬意を抱いているが、チームとして別の方向へ進むことを決めた。トムと、彼のレイダースでの働きに感謝しており、今後の活躍を心から願っている」
シーズンを通してもどかしいミスが続く中、現地6日(木)夜にAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区のライバルであるデンバー・ブロンコスに10対7で敗れた試合は、スペシャルチームに関する転換点となった。この試合では、第3クオーターにパンター(P)A.J.コールがパントをブロックされ、ブロンコスに32ヤードの逆転フィールドゴールを許すことになった。また、キッカー(K)ダニエル・カールソンも成功すれば同点となる48ヤードのフィールドゴールを右に外し、レイダースにとって最大の得点チャンスであり、延長戦や勝利につなげる最後の機会を無駄にした。
ミスが重なったのはブロンコス戦だけではない。コールは試合の前半に2回、見事に敵陣2ヤードライン以内にパントを決めたものの、パントブロックを喫したのは今季2度目のことで、シーズン第3週にもワシントン・コマンダースの新人ワイドレシーバー(WR)ジェイリン・レーンに90ヤードのパントリターンタッチダウンを許していた。その1週間後にホームで臨んだシカゴ・ベアーズ戦の最終プレーでも、レイダースは逆転につながるはずだったフィールドゴールをブロックされて惜敗している。また、シーズン第5週に大敗したインディアナポリス・コルツ戦では、ホールディングの反則で無効にはなったものの、オープニングドライブでキックオフリターンタッチダウンを許した。
不振の要因がカバレッジの精度不足であろうと、キッカーやパンターのプロテクションの不備であろうと、スペシャルチームが犯した複数のペナルティであろうと、ブロンコス戦はキャロルHCが変化を起こすべき時が来たことを示していた。
ジョシュ・マクダニエルズ体制から引き続き在籍していたマクマホンは、2022年2月にレイダースに加わって以降、マクダニエルズ、アントニオ・ピアース、そしてキャロル体制の初年度も途中まで職を維持してきたが、チームでの4年目にして最後のシーズンの途中にラスベガスを去ることになった。
【RA】



































