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TEピッツのような「優れた選手」を市場に出すわけにはいかないとファルコンズGM

2026年03月05日(木) 11:16

アトランタ・ファルコンズのカイル・ピッツ【Cooper Neill via AP】

アトランタ・ファルコンズは、かつてのドラフト1巡目指名選手であるタイトエンド(TE)カイル・ピッツにフランチャイズタグを適用し、少なくともあと1シーズンはチームに留まることを確実にした。

先日、『SiriusXM NFL Radio(シリウスXM NFLラジオ)』に出演した新ジェネラルマネジャー(GM)のイアン・カニンガムは、今回の決断は新体制のもとでピッツを総合的に評価したいという意向に基づいたものだと語っている。

「私のように1月29日に採用され、フリーエージェント(FA)市場の解禁が3月11日に迫っている状況でこの職に就くと、下すべき決断が山積みになる。カイルのような優れた選手を、そのまま市場に出すわけにはいかない」とカニンガムは語っている。

「だからこそ、フランチャイズタグといった既存の仕組みを利用し、彼やチームの他の選手たちを評価し、理解するための時間を少しでも確保した。彼にタグを適用したという事実は、われわれが彼をどう評価しているか、そして彼がこのリーグで輝かしい未来を歩めると信じている証しでもある」

タグが真に意味するもの。それは、様子を見るということだ。

1,5045万ドル(約23億5,544万円)というタイトエンドのフランチャイズタグによる給与は、キャップスペースに余裕のないファルコンズにとって決して安い金額ではない。この額により、ピッツは年間平均給与でNFL第5位のTEとなる。だが、安定した成績という面では、その年俸に見合うレベルを大きく下回っている。

2021年ドラフト全体4位指名のピッツは、ルーキーイヤーに1,026ヤードを記録する鮮烈なデビューを飾った。しかし、その後3年間は極めて苦しいシーズンが続き、いずれの年も675ヤードを超えることはなかった。それでも、2025年にはシーズン終盤の力強い追い上げで復活を遂げている。2025年に記録したレシーブ88回、レシーブタッチダウン5回はいずれもキャリアハイとなった。惜しくも1,000ヤードの大台には届かなかったものの、928ヤードでシーズンを終えている。

シーズン終盤の快進撃は、スペースがある状況でラインバッカー(LB)を引き離し、パスゲームではセーフティ(S)をサイズで圧倒するという、最高の状態にあるピッツがいかにミスマッチの脅威となるかを知らしめた。一方で、ブロッキングにおける課題は深刻であり、落球癖の問題も抱えている。1,500万ドル(約23億5,035万円)を超える年俸を稼ぐ選手にとって、これらは決して見過ごせるものではない。

今回のタグ適用により、カニンガム、フットボール運営部門社長のマット・ライアン、そして新ヘッドコーチ(HC)のケビン・ステファンスキーの3人は、ピッツがようやく2年続けて好成績を残せるかどうかを見極めるための1年を手にした。もしそれが実現すれば、来年にも高額な契約延長に踏み切ることになるだろう。そうでなければ、チームは未練なく彼を手放すことになる。

ピッツを留めたとはいえ、ファルコンズは依然としてレシーブの武器を追加し、タイトエンド陣を強化する必要がある。特に、ステファンスキーのオフェンスが求めるブロッキングの役割をより確実にこなせる人材の確保が、FA市場での急務となる。

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