49ersと契約したWRエバンスに「裏切られた」とは感じていないバッカニアーズGMリヒト
2026年03月19日(木) 12:00
先週に重大な変化が起きたタンパベイでは、ようやく衝撃が収まりつつある。
ワイドレシーバー(WR)マイク・エバンスがサンフランシスコ・49ersへ去ったことに落胆の色は隠せないものの、タンパベイ・バッカニアーズのジェネラルマネジャー(GM)ジェイソン・リヒトに負の感情はない。
『Tampa Bay Times(タンパベイ・タイムズ)』のリック・ストラウドによれば、リヒトは、「裏切られたという思いはない」と現地18日(水)に記者団に対して語ったという。
「彼には自分で決断を下す権利がある。彼はこのチームを愛しているし、そのすべてを愛してくれていた。ただ、新たな挑戦を望んだのだと思う」
リヒトは、新天地で自らを試したいというエバンス自身の言葉に同調した。しかし、2014年ドラフト全体7位指名でNFL入りして以来、唯一在籍してきたチームを去るという決断については、依然として疑問の声も上がっている。
エバンスが49ersへの移籍を快諾し、むしろ切望しているかのような様子を見せたことは、第55回スーパーボウル覇者であるバッカニアーズの現状を浮き彫りにした。チームは頂点に立って以降、ディビジョナルラウンド敗退、あるいはそれ以上の結果を残せると証明できずにいる。今回の決断を、ヘッドコーチ(HC)トッド・ボウルズへの不信感と見る向きもある。守備畑のベテランであるボウルズ率いるチームは、近年は必要に迫られてオフェンス重視へと傾斜しており、2025年シーズンの終盤には失速。その過程では、プライムタイムのアトランタ・ファルコンズ戦で衝撃的な敗戦を喫し、試合後にエバンスが不満を爆発させる場面もあった。
リヒトはシーズン第15週の敗戦に対する反応について、「多くの人が不満を抱えていたし、競争心の強いマイクもいら立っていた。だが、それが特定の誰かに向けられたわけではない。あの件で一番悔しい思いをしたのは、おそらくトッドだろう」と振り返っている。
そして、おそらく最も重要な点として、エバンスが今後のさらなる荒波を予見し、沈みゆく船から逃げ出したのではないかという疑念も拭い去れない。
リヒトは水曜日、エバンスが西海岸へ向かうために減額を受け入れたことを明かした。移籍先となる49ersは、2025年シーズンに主力選手の相次ぐ負傷に見舞われながらもフィラデルフィア・イーグルスを破り、ディビジョナルラウンド進出を果たしたチームだ。移籍発表後、エバンスの代理人は彼が「守備陣を翻弄する」オフェンスへの参加を熱望していたと語った。これはカイル・シャナハンHCの手腕を称えるものであると同時に、以前からシャナハンのファンだったというエバンスの言葉も相まって、攻撃コーディネーター(OC)が次々と入れ替わるボウルズ体制への皮肉とも受け取れる。
結局のところ、金銭の問題ではなかった。リヒトが語ったように、バッカニアーズ側もエバンスをタンパに引き留めるために「できる限りのことはすべてやった」と自負している。
『ESPN』のジェナ・レインによれば、リヒトは「われわれは(49ersよりも)大幅に高い条件を提示した。しかも、それはあくまで最初の提示にすぎなかった」と明かした。
しかしエバンスは、慣れ親しんだ環境や高額な給与よりも、新たなチャンスと再出発を選択した。
「彼が望む限りここにいていいという口頭での合意はあった」とリヒトはエバンスについて振り返り、「マイクのことはうれしく思っているし、彼が望む場所を見つけられたのなら良かったと思う」と述べている。
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