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WRデルの復帰は「チームを高めることになるだろう」とテキサンズHCライアンズ

2026年04月02日(木) 11:08

ヒューストン・テキサンズのタンク・デル【NFL】

2024年のクリスマス直前に深刻な脚のケガに見舞われた瞬間、ワイドレシーバー(WR)タンク・デルは2025年シーズンを棒に振ることになった。

2026年にタイミングよく復帰すれば、デルの存在はヒューストン・テキサンズにとって大きな恩恵となるかもしれない。

テキサンズはデルの具体的な復帰時期を明言していないが、回復の進捗には手応えを感じている。とはいえ、春の時点で復帰を想定するのは時期尚早だ。

『KPRC』のアーロン・ウィルソンによると、テキサンズのヘッドコーチ(HC)デミコ・ライアンズは現地3月31日(火)に年次リーグミーティングで「タンクは懸命に取り組んでいる。素晴らしい姿勢だ。OTA(チーム合同練習)に参加するかは分からないが、今年中にはチームに戻ってくるはずだ」と述べたという。

「タンクにも言ったが、OTAで復帰すること自体が目的ではない。重要なのは、身体のコンディションが良くなり、その状態を維持できるようになること。それが一番大事だ。どれだけ早く復帰するかは問題ではない。タンクが戻ってくること自体が重要なんだ。タンクの実力も、チーム全体にもたらすプレーメイク能力も目の当たりにしてきたから分かる。いつであれ彼が戻ってくれば、チームを高めることになるだろう」

テキサンズは確かにデルの貢献を必要としている。チームは2025年シーズンにパスで14位、トータルオフェンスで18位につけたものの、クオーターバック(QB)C.J.ストラウドが最も頼りにするWRニコ・コリンズの逆サイドで活躍できる、明確な2番手WRを欠いていた。777ヤード、タッチダウン3回を記録したタイトエンド(TE)ダルトン・シュルツはレシーブヤードでチーム内2位につけたものの、コリンズ(1,117ヤード、タッチダウン6回)との差は300ヤード以上あいていた。

デルの負傷とステフォン・ディッグスの退団により、ストラウドは新人のジェイデン・ヒギンズと、通常は第3の選択肢となるザビエル・ハッチンソンに頼らざるを得なくなり、チームのポテンシャルはわずかに低下。さらに、オフェンシブラインがストラウドの前に堅固な守りの壁を築けないことが明らかになると、チームの伸びしろはさらに小さくなった。

ストラウドの調子は最悪のタイミングで加速度的に悪化し、プレーオフの2試合で7回ターンオーバーを喫した。幸いにも、ワイルドカードラウンドのピッツバーグ・スティーラーズ戦では2回のタッチダウンを記録したディフェンスの貢献もあり、30対6の勝利を収めたが、次のニューイングランド・ペイトリオッツ戦ではその幸運に恵まれなかった。そこではストラウドの苦戦が28対16という結果につながり、最終的にAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)王者となったペイトリオッツに敗れた。

テキサンズが3シーズン連続で行く手を阻まれてきた壁――ディビジョナルラウンド――を突破するには、可能な限り多くの戦力をそろえる必要がある。理論上、健康を取り戻したデルは大きな戦力となるはずだ。

だからこそ、ライアンズHCはデルの復帰を急いでいない。最も重要な時期は春ではなく冬に訪れることを理解しているからだ。

1月に照準を合わせているテキサンズは、今後もデルの復帰を辛抱強く待つだろう。

【RA】