ラフルアーHC解任を問われた時は「少しショックだった」とパッカーズのポリシー社長
2026年04月02日(木) 12:45
NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区のライバルであるシカゴ・ベアーズを相手に、シーズン終盤で2度のリードを守り切れず、痛恨の敗戦を喫したことを受け、2026年初頭のグリーンベイ・パッカーズには変革の兆しが見え始めていた。
その動きには、シカゴでの屈辱的かつ期待を大きく裏切る2度の崩壊を招いたヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーの交代も含まれていた可能性がある。12月7日を最後に一度も白星を挙げられなかったパッカーズにとって、その失速ぶりは深刻なものだった。
しかし、ラフルアーは留任。パッカーズは解雇を告げるどころか、彼への信頼をより強固なものとし、契約延長を提示した。
エド・ポリシー社長の視点からすれば、ラフルアー解任という考え自体が不条理であり、笑止千万なものだったのだ。
「マットは教師だ。それも天職と言える。彼の両親も共に教師だった」とポリシーは『The Athletic(ジ・アスレティック)』に語っている。
「選手を個として成長させ、さらに重要なのは、この7年間でその個をチームへと育て上げていく彼の姿を見てきた。特にクオーターバック(QB)のポジションにおける育成には非常に感銘を受けている。それに加えて、ジョーダン・ラブをはじめとするロッカールーム全体が彼を支持している。みなさんも多くの選手たちと話す機会があっただろうが、彼らは表舞台でも、そしてカメラの回っていないところでも、一貫して彼を支持している」
「彼はリーグのヘッドコーチとして、この7年間で、間違っていたら訂正してほしいが、NFCで最も多くの勝利を挙げ、NFL全体でも3番目に勝っているコーチのはずだ」
「率直に言って、あの時点で彼を解雇することが選択肢にあるのかと問われたこと自体、少しショックだった」
伝統的にパッカーズは、リーダーシップ層に関して急進的な決定を下す組織ではない。しかし、アーロン・ロジャース在籍時には圧倒していた宿敵ベアーズに対し、今や台頭著しい相手に苦杯をなめ続ける側となっている。その負け方を考えれば、ラフルアー体制でのパッカーズがすでに限界に達しているのではないかと疑問を抱くのは妥当と言えよう。
シーズン第16週、パッカーズは第4クオーターに16対6のリードを奪いながら守り切れず、オーバータイムの末に16対22で敗北。その1カ月後、ワイルドカードラウンドで再び相まみえたベアーズに対し、前半に21対3とリードしながらも27対31で逆転負けを喫し、5連敗でシーズンに幕を下ろした。かつてベアーズに11連勝を飾っていたパッカーズだが、直近4試合では3敗を喫しており、NFL最古のライバル関係において2007年以来となる連敗を記録している。
変革の必要性を訴える人々は、勝負どころでの脆さや2025年シーズンのチームを包んでいた停滞感を指摘していた。ラフルアー自身も現地31日(火)に行われた年次リーグ会議で記者団に対し、それを認めている。2026年シーズンに向けて、オフェンスを一度解体し、あたかも就任直後のような姿勢で再構築に臨むことで問題を解決する計画だと説明した。
器の小さい、あるいはプライドに固執するコーチであれば、このようなアプローチを鼻で笑うだろう。そして、過去7シーズンで76勝40敗1分け、ポストシーズン進出6回という実績を盾に、変革を拒んで同じ過ちを繰り返すはずだ。しかし、ラフルアーは違う。彼は自らの置かれた状況を冷静に認識しており、必要とあらば変化をいとわない謙虚さを持ち合わせている。
ラフルアーは今週、「正直に言えば、昨シーズンは自分の役割に不満を抱いていた選手が数名いたと思う。それがチームに悪影響を及ぼしてしまった」と『ESPN』に語った。
「コーチの立場から言えば、役割を明確にすることがカギとなる。選手たちとの対話を深め、“これが君の役割だ。もし不満があるのなら、このチームで新たな役割を切り拓くために何ができるかは自分次第だ”とはっきりと伝えなければならない。だが、選手がチームの方針に納得していることが不可欠だ。毎日やる気に満ち、ハードワークに打ち込める選手をそろえることが、われわれにとって極めて重要になるだろう」
パッカーズはスーパーボウルを狙える強力なロースターを構築しており、2025年シーズンの開幕直前にはオールプロ選出を誇るラインバッカー(LB)マイカ・パーソンズを大型トレードで獲得するという勝負に出た。今、チームに求められているのは、その期待を勝利という形に変えることだ。
ラフルアーの言葉に、過去の栄光に甘んじている様子はない。かつての弟分に屈した経験は、今の彼を突き動かすに十分な、あまりにも苦い教訓となっている。
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