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QBローレンスには「成長の余地が十分にある」とジャガーズHCコーエン

2026年04月08日(水) 10:53

ジャクソンビル・ジャガーズのトレバー・ローレンス【AP Photo/John Raoux】

クオーターバック(QB)トレバー・ローレンスはリアム・コーエンHC(ヘッドコーチ)の下で過ごした最初のシーズンに復調を遂げ、MVP投票では5位、年間最優秀カムバック選手賞の投票では4位に選ばれた。

就任2年目のコーエンHCは、かつてドラフト全体1位指名を受けたローレンスがさらなる高みに到達する可能性があると見ている。

最近、『SiriusXM NFL Radio(シリウスXM NFLラジオ)』の取材に応じたコーエンHCは、昨年の就任前から映像を通じてローレンスのことを“タフな”クオーターバックであり、伸びしろもあると評価していたと振り返りつつ、実際に1年を共に過ごしたことで、新たな高みに到達できるという手応えをより強く感じていると語った。

「いいか、彼は4つの新たなシステムでプレーし、ヘッドコーチやOC(攻撃コーディネーター)が次々と入れ替わるような状況に置かれていた。その中でシーズンを通して、一度も練習を欠かさず、1回のパスすら逃さず、試合に出続けた。当然ながら、MVPや年間最優秀カムバック選手賞の最終候補にもなり、素晴らしいプレーを見せていた」とコメントしたコーエンHCは、「まだまだ成長の余地が十分にある」と続けている。

ローレンスは4,007パスヤード、タッチダウン29回、インターセプト12回という成績でシーズンを終え、ジャガーズをAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区制覇に導いた。序盤は不安定な立ち上がりだったが、シーズン中盤からチームとともに調子を上げ、8連勝を飾って地区優勝を果たしている。また、レギュラーシーズン最後の4試合はいずれも250ヤード以上を記録。その間は11回のタッチダウンを挙げたのに対してインターセプトを1回に抑えた。

バッファロー・ビルズに敗れたワイルドカードラウンドでは、苦戦する場面が見られ、試合の流れを変えるインターセプトを2回喫した一方で、かつてのチームであれば崩れてしまっていたような展開の中でもジャガーズを立て直した。ローレンスは第4クオーターに2回のタッチダウンを決めて一時的にリードを奪ったが、QBジョシュ・アレン率いる相手にそのリードを守り切ることはできなかった。MVP受賞経験のあるアレンを相手に敗れはしたものの、そこで見せた粘り強さは、コーエンHCが自身のシステムで成長を続けるローレンスの将来に期待を寄せる理由となっている。

「それこそ私たちが攻撃面で楽しみにしている部分だが、謙虚さと精神的・肉体的なタフさ、この2つを基盤にすれば、クオーターバックとともに多くのことができると思う」とコーエンHCは語った。

「スーパーボウル期間中、私たちはサンフランシスコで多くの時間を共に過ごした。そこで彼の新たな一面を見ることができたし、いつもとは違う視点で彼と交流することができた。今年もまたトレバーと一緒に仕事ができることを本当に楽しみにしている」

現時点で、コーエンHCがクオーターバックから素晴らしいプレーを引き出すことに対する疑問の余地はほとんどない。クオーターバックが実力を発揮するために自分に合ったシステムを見つける必要があることは、過去の例を見ても明らかだ。多くの場合、そのためにはリーグ内を転々とする必要がある(例として、ベイカー・メイフィールドやサム・ダーノルドが挙げられる)。一方でローレンスのケースでは、移籍することなく適した攻撃システムが整った。ローレンスがシーズン終盤で見せたような成長を続け、ボールをしっかりと守り抜くことができれば、ジャガーズの将来には大きな期待が持てると言えよう。

【RA】