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レイダース加入を「有終の美を飾る絶好の機会」と捉えるQBカズンズ

2026年04月08日(水) 12:12

カーク・カズンズ【AP Photo/Mike Stewar】

ラスベガス・レイダースでキャリア4度目となる新天地への適応に臨んでいるクオーターバック(QB)カーク・カズンズは、今の状況に手応えを感じている。

現地7日(月)に正式にシルバー&ブラックの一員となったカズンズは、ポジティブな第一印象を数多く語った。

チーム公式サイトのリーバイ・エドワーズによれば、カズンズは「今日、施設に足を運んだだけで分かった。オーナー陣からマネジメント層に至るまで、勝利に必要なあらゆるリソースがここには整っている」と語ったという。

「あとは俺たち選手が実行に移すだけだ。すべてはそこから始まる」

週明けにレイダースと実質的な1年契約を結んだカズンズ。これは多くの人がすでに察していた通り、このベテランQBのキャリアが終焉に近づいていることを示唆している。カズンズ本人はまだ十分な余力が残っていると語っているものの、2026年シーズンをもって幕を閉じる可能性もある。何より大きいのは、37歳のカズンズ自身が今のキャリアの段階で降り立つ場所として、ラスベガスが完ぺきな環境であると信じていることだ。

「俺のフットボール人生は、これからの道のりよりもこれまでの歩みの方がずっと長い」とカズンズは述べている。

「だからこそ、ここでの時間を有終の美を飾る絶好の機会だと捉えている。足跡を残し、物事を正しい方向へと進めたい。そうすれば、俺が現役を退いたとき、ここラスベガスで成し遂げたことだけでなく、その後のレイダースに対しても誇りを持てるはずだ」

レイダースが登るべき山はまだ高く険しい。2025年のチームは、スーパーボウル制覇の経験を持つヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルとQBジーノ・スミスの加入によって高まった期待に反し、NFL最低の成績でシーズンを終えている。

現在は2人ともチームを去っている。その後釜に据えられたのはクリント・クビアックHCとカズンズだ。そして、現地4月23日(木)に開催される2026年ドラフトで、レイダースが全体1位指名することが確実視されているハイズマントロフィー受賞者であり、インディアナ大学でプレーしたQBフェルナンド・メンドーサを迎え入れる準備も進んでいる。

先週フェニックスで開催されたNFL年次リーグ会議で、クビアックは2026年シーズンに向けて、QBデプスチャートの筆頭にベテランを据えたい意向を明かした。新たな世界へとユニットを導くことのできる、成熟したリーダーをオフェンスに求めていたのだ。その数日後、カズンズがレイダースとの契約に合意。自身のビジョンを遂行する意思を持つベテランを手に入れたことで、司令塔に経験豊富な人材を置きたいというクビアックの望みは叶えられた。

「15年目を迎えた今、ロッカールームで模範を示していくつもりだ」とカズンズは語った。

「質問がある者や、このリーグでの俺の経験から学びたい者がいれば、ロッカールームの誰もが頼れる存在でありたい。自分にできることがあれば、どんな形でも力になりたいと思っている」

このオフシーズンの序盤にアトランタ・ファルコンズから放出されたカズンズは、フリーエージェント(FA)としていくつかの選択肢を検討する余地はあった。しかし、その直後にミネソタ・バイキングスがアリゾナ・カーディナルスを解雇されたQBカイラー・マレーと契約したことで、古巣復帰の可能性は消滅。さらに、ニューヨーク・ジェッツがレイダースとのトレードでスミスを獲得したことで、その移籍先も失われた。

最終的には、即戦力となる先発QBを必要としていたレイダースが、カズンズにとって最適な新天地となった。重要な要素となったのは、2019年から2021年にかけてバイキングスでQBコーチや攻撃コーディネーター(OC)を務めていたクビアックの下で、カズンズがプレー経験を持っている点だ。レイダースがメンドーサを実戦投入に向けて適応させていく間、この熟練のベテランがその役割を完遂してくれることをクビアックは期待している。

クビアックやアンドリュー・ジャノッコ、リック・デニソンの指導を受けた経験を持つカズンズは、「コーチ陣の存在が第一だと思う。以前一緒に仕事をしたことのあるコーチたちと再び組めることを心から楽しみにしている」とチームのアンバー・セオハリスに話している。

「彼らと共にプレーした数年間は、俺のキャリアの中でも最高の時間だった」

また、タイトエンド(TE)ブロック・バワーズやランニングバック(RB)アシュトン・ジャンティといった期待の若手選手たちとプレーできる機会も、ラスベガスへ向かう大きな魅力だったと明かしている。

「このチームには才能豊かな若手がたくさんそろっていて、特別なものを築き上げようとしている。俺もその一翼を担いたい」とカズンズはコメントした。

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