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昨季の成功を受け、1巡目指名権を持たずにドラフトの動向を見極める意向のジャガーズ

2026年04月10日(金) 09:15

ジャクソンビル・ジャガーズのヘッドコーチ(HC)リアム・コーエンと(GM)ジェームズ・グラッドストーン【NFL】

昨季を13勝4敗で終え、楽観ムードに包まれているジャクソンビル・ジャガーズは、4月に新たな局面に突入するが、それはチームを率いる指導者にとってまったく未知の領域というわけではない。

フランチャイズ史上初めて、ジャガーズはドラフト1巡目指名権を保有していない状態となっている。しかし、ヘッドコーチ(HC)リアム・コーエンとジェネラルマネジャー(GM)ジェームズ・グラッドストーン――近年、実績のある選手とドラフト1巡目指名権を惜しみなくトレードしてきたロサンゼルス・ラムズで活動していた経歴がある――はこの現状を特に気にしていない。

コーエンHCはラムズ時代を振り返り、「前にもっと長く待ったことがある。楽しかったよ。ものすごく盛り上がっていた。(2022年ドラフト中は)ビーチハウスで過ごしていたんだ」と語った。

また、グラッドストーンGMは次のようにつけ加えている。

「間違いなく、もっと長く待ったよ。間違いない。全体104位が最初の指名だった。だから、少なくとも今回の待ち時間はその半分くらいで済む。今からあと2週間と1日くらいで指名することになるし、常に柔軟性を保つつもりだ。退屈することはない。何ができるだろうか、と常に考えを巡らせている。その頭の体操のような作業は、最初の指名順位が何番であろうと確かにやりがいのあることだと思う」

ジャガーズはハイズマントロフィー受賞者のコーナーバック(CB)トラビス・ハンターをトレードアップして獲得するために、2025年ドラフト中にクリーブランド・ブラウンズと1巡目指名権をトレードした。これは、将来的なチームの変革を見据えた大胆な賭けだったと言える。ドラフト全体2位指名を受けたハンターは、ルーキーシーズンにその期待に応えられず、ケガを理由にシーズンを早々に終えることになったが、現在は回復途上にあり――グラッドストーンGMによれば、オフシーズンの活動は制限される見込みとのこと――ジャガーズはこの判断に後悔はないとしている。

コーエンHCとグラッドストーンGMは一歩引いた立場からドラフトを見極めていくことにも慣れている。ラムズのレス・スニードGMとショーン・マクベイHCの下で過ごした時間でその力を身につけたからだ。

ドラフト1巡目指名権を持たない状態でもモックドラフトを作成しているのかと質問されたグラッドストーンGMは「いや、シナリオを組むのだ」と回答。

「例えば、このグループの選手が残っていた場合、次の指名やその次の指名で獲得可能だと見ている選手を踏まえた上で、どの選手を狙うのが最も適切かを検討する。さまざまな選手を組み合わせた場合の相性はどうなのか、といった具合にね」

「そのあたりは今まさに取り組んでいるところだ。もちろん、ドラフト当日はどうなるか分からない。狙っていた選手を他のチームが指名したら、次に目をつけていた選手へと切り替えることになる。それによって、その次の指名やさらにその先の指名での判断も変わってくる可能性があるから、できる限りそこを整理しようとしている」

ジャガーズがフリーエージェント(FA)で目立った動きを見せなかったことを踏まえると、そうした姿勢は消極的だと受け取られるかもしれない。しかし、既存のロースターへの信頼を示し、主力選手をとどめておくことにも価値はある。グラッドストーンGMとコーエンHCの指揮下で2年目を迎えるジャガーズにとっては、それが基本的な方針となっているようだ。

ジャガーズは現在の戦力に満足しており、ドラフトで自分たちの順番が来た際に新たな戦力を加えることを楽しみにしている。目覚ましい好転を遂げた2025年シーズンを経てさらなる飛躍を目指す中、昨年のようにドラフトで大胆な動きに出る必要はない。

何よりも、ジャガーズは仕事に戻るのが待ちきれないようだ。

「うずうずしている。特にオーナー会議に出席して挑発的な発言をしたり楽しんだりした後はなおさらだけど、それだけじゃなくて少しずつ近づいてきた感じもするだろう?」と話したコーエンHCはこう続けた。

「選手たちを再び施設に呼び戻す。全体としてのメッセージは、このオフシーズンに全力で取り組むということだ。細部や人間関係、コミュニケーションに徹底的に取り組む。新しい要素や変化があるからだ。異なるコミュニケーションや関係性を融合させ、調和させなければならない。細部に至るまで互いに力を注ぎ合うこと。それが重要であり、カギとなると思うし、限られた時間の中で成長することにつながると思う」

「去年、新任のスタッフとして1週間、余分に時間を確保できたのはラッキーだった。私たちコーチ陣は以前よりも短い時間の中で、オフシーズン全体を最大限に活用しているし、選手たちも改善しようとしているすべての点に非常に集中して取り組んでくれている。先ほど話した、改善が必要な課題のある分野に加え、常に指導したいと考えている基礎や技術にも引き続き注力しつつ、このオフシーズンに取り組むすべてのことに全力を注いでいる」

【RA】