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WRワドルのトレードに「動揺した」と明かすドルフィンズCブリュワー

2026年04月11日(土) 10:18

マイアミ・ドルフィンズのジェイレン・ワドル【AP Photo/Adam Hunger】

マイアミ・ドルフィンズは再建の一環として、ドラフト1巡目指名権を含むパッケージと引き換えにワイドレシーバー(WR)ジェイレン・ワドルをデンバー・ブロンコスにトレードした。

ドルフィンズのセンター(C)アーロン・ブリュワーのような選手にとって、このトレードは警告の意味合いを持つものだったようだ。昨季にオールプロのセカンドチームに選出されたブリュワーはポッドキャスト『The Set(ザ・セット)』でテロン・アームステッドに対し、ワドルのトレードを知ったときに最初に浮かんだのは信じられないという思いだったと明かした。

「最初はとにかくショックだった。動揺したよ」と語ったブリュワーは「チームは何をしているんだって思った。でも同時に、あいつのことを思うとうれしかった。常に家族同然だと思っているからね。もちろん、できる限り良いチームを築きたいと思っているけど、誰かが別のチームに行くときは応援したいし、いつも成功を願っている。だから、彼がうまくやることを願っている」と続けている。

チームの再建に伴う感情の変化を乗り越え、すぐに現実を受け入れたブリュワーは、ワドルの移籍やドルフィンズが今年経験した他の選手の離脱を、誰かがキャリアを前進させるための好機だと捉えるようになった。

ブリュワーは「そのあと頭に浮かんだのは、“よし、これからどうする?”という考えだった」と話している。

「ワイドレシーバー陣はどうするのか、次に出番が回ってくるのは誰なのかってね。つまり、ああいうことが起きるたびに、俺は残っているメンバーを見るようにしている。だって、そういう事態に直面したら、自分が何かを背負わなきゃいけないからね。それは特別な原動力になる。チャンスだと捉えるべきだ。ブラッドリー・チャッブがいなくなったなら、次のディフェンシブエンド(DE)やアウトサイドラインバッカー(OLB)にとってはチャンスだ。レシーバーが抜けたなら、マリク(ワシントン)にとってチャンスになる。つまり、俺の考えはそういう方向に向かっていった」

「俺は、今いる選手たちがどうやって穴を埋めるのかを見ようとしている。今、どういう心構えなのか? 重圧を引き受け、バトンを引き継ぎ、前進し続けていくのか? 今の俺の見方はそんな感じだ」

ドルフィンズが直面しているような状況において、NFL選手が持つべき心構えはそれしかない。前政権の運営がうまくいかなかったことも、高額契約のクオーターバック(QB)が期待外れに終わり、チームが大きなデッドキャップを負担せざるを得なくなったことも、ベテランのチームメイトたちが次々と放出されたことも、ブリュワーのせいではない。過小評価されているブリュワーのような選手たちは、ただ自分の仕事を遂行し、隣にいる選手が最善を尽くすと信じ、新体制がいずれ正しい方向へ導いてくれると信じるしかない。フットボールの世界、とりわけNFLは、そのような心構えがなければ生き残れないほど過酷な世界だ。

ドルフィンズが主力のベテラン選手を次々と放出している一方で、ブリュワーは再建期から逃げ出そうとはしていないようだ。プロボウル選出を逃した28歳のブリュワーは、契約最終年を迎えるにあたり、契約延長が実現すると予想しているのかと質問された。

それに対してブリュワーは「近い将来、何かがあると見ている。先見の明があるとは言い切れないけど、近い将来に何かがあると思っている」と答えている。

ドルフィンズはワドルを含む複数の選手を手放したが、チーム全体が解体されたわけではない。ブリュワーのような重要な選手を来季以降も残すことができれば、ドルフィンズの再建にとって前向きな兆候となるだろう。

【RA】