ニュース

ブラウOCの1試合10ターゲット構想に意欲を見せるコマンダースWRマクローリン

2026年05月21日(木) 12:07

ワシントン・コマンダースのテリー・マクローリン【NFL】

このオフシーズン、ワシントン・コマンダースのオフェンスは新攻撃コーディネーター(OC)デビッド・ブラウの指揮によって大きな変貌を遂げようとしている。

パーデュー大学を卒業後、ドラフト外のクオーターバック(QB)としてNFL入りしたブラウは、現役として5シーズン(デトロイト・ライオンズで4年、アリゾナ・カーディナルスで1年)プレーし、先発出場した7試合では0勝7敗の成績だった。2023年をライオンズの練習生として過ごした後、コマンダースのアシスタントクオーターバックコーチに就任。ヘッドコーチ(HC)クリフ・キングスベリーの下で2年間その職務を務め、今回OCに大抜擢された。

ブラウの評価は急上昇している。アシスタントポジションコーチから、わずか3年でオフェンス全般を統括する立場にまで登り詰めたのは、かなりの飛躍と言えよう。これは、リーグ内でのブラウの手腕に対する信頼を物語っている。もしコマンダースがブラウを現在の重要なポストに昇進させていなければ、他チームに引き抜かれていた可能性が高い。

30歳のブラウは就任以来、非の打ちどころのない発言を続けている。オフェンスに多様性を持たせること、クオーターバックの動きを増やしてプレーアクションを活性化させること、ワイドレシーバー(WR)をフォーメーション内で自在に動かすことなどを語ってきた。すべてが前向きな方向性を示している。しかし、ブラウはプレーコール経験がなく、ディフェンス出身のヘッドコーチの下で働くOCでもあるため、シーズン開幕に向けて不確実性や疑問が残る。

チーム合同練習(OTA)の開始に伴い、ブラウのオフェンスに関する情報が明らかになってくるだろう。そのカギをにぎるのは、QBジェイデン・ダニエルズの健康を維持することと、パス攻撃でWRテリー・マクローリンをいかに活用するかだ。オフシーズンの序盤にブラウは、自身の仕事はスターレシーバーであるマクローリンが1試合に10回ターゲットになる方法を見つけることだと述べていた。

“スケアリー・テリー”ことマクローリンは、その言葉を好意的に受け止めている。

『NBC Sports Washington(NBCスポーツ・ワシントン)』のJP.フィンレイによれば、マクローリンは現地19日(火)にブラウのコメントについて次のように語ったという。

「最高だね。実は2月の時点で彼からそう言われていた。メールをくれたんだ。彼とは本当に良い関係を築けているし、彼は約束を守る男だ。俺の仕事は、練習を通じて毎日それを証明すること。リーダーとして、フィールドにいてプレーを託せると信頼される存在であることだ。俺が求めてきたのはこういうことだ。試合に勝って、活躍したい。だから、スマホにあのメッセージが届いたときは笑顔になったよ」

WRブランドン・アイユーク獲得の可能性が依然として不透明な中、マクローリンはドラフト3巡目指名のアントニオ・ウィリアムズをはじめ、トレイロン・バークス、ディヤミ・ブラウン、ルーク・マカフリー、ヴァン・ジェファーソンらを擁するレシーバー陣において、群を抜く筆頭ターゲットだ。他に補強がなければ、マクローリンが1試合に10回のターゲットを記録するのは当然の流れと言える。

前OCの攻撃は動きの少なさを批判されることがしばしばあったが、ブラウのオフェンスはキングスベリーの指揮下にあったものとは違うと、マクローリンはオフシーズン練習の初期段階から確信している。マクローリンは、自分がプランの中心になることはすでに明白だと語った。

「OTAなどの様子から、他の選手たちと同様に、それがプランの一部になることは間違いないと分かる」とマクローリンは言う。

「俺がカバーを引きつけることで、チゴジエム(オコンクウォ)やトレイ、ジャコリー(クロスキー・メリット)、そしてオフェンスの多くの選手たちにチャンスが生まれるはずだ。多様な組み合わせやフォーメーションを起用して、プレーが同じように見えて連動しているオフェンスは素晴らしいと思う。左でも右でも、レシーバーの1番目、2番目、3番目のどこに俺たちが位置するかをディフェンスが警戒しなければならないから、全員にチャンスが広がる。分かるだろ?  今の俺たちにはたくさんの組み合わせがあるから、多くの選手がフリーになれるはずだ」

相手ディフェンスが最も警戒すべきは、マクローリンに打ち負かされることだ。ディフェンス側がマクローリンにパスが集中することが分かっていながら、いかにこのエースターゲットを解き放てる環境を構築できるかは、ブラウの手腕にかかっている。

【R】