ニュース

今オフに引退は検討していなかったと語るイーグルスDCファンジオ、「少なくともあと2年は大丈夫」

2026年05月22日(金) 11:22

フィラデルフィア・イーグルスのビック・ファンジオ【AP Photo/Derik Hamilton】

今年1月、守備コーディネーター(DC)ビック・ファンジオが引退を検討していると報じられたことで、2026年に巻き返しを目指すフィラデルフィア・イーグルスの計画に暗雲が立ち込める可能性が浮上した。

イーグルスにとって幸いなことに、67歳のファンジオDCは残留することになった。『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロは現地2月1日、ファンジオDCが約40年におよぶNFLでのコーチングキャリアを継続する方向で考えていると報じた。ベテランコーチ本人によれば、この決断は決して難しいものではなかったという。

ファンジオDCは現地21日(木)に臨んだ記者会見で、引退には「近づいていなかった」と明かした。

「ここ数年はそういう考えがあった。毎年、シーズン終盤になるとつい考えてしまうんだ。ただ、実際に行動に移すほど真剣に考えたことはない。2024年シーズン終了後や2023年シーズン終了後と同じだ。先日、選手たちにも話したのだが、私たちは毎年恒例の健康診断を受けた。コーチ陣も検診を受けるのだが、医師からは血液検査などの結果を見て、逆に若返っていると言われた。だから選手たちには、もうしばらく私に付き合うことになるぞ、と言っておいた」

その発言からは、来オフシーズンに引退の話題が出るようにも思えない。ファンジオDCは「少なくともあと2年は大丈夫だ」とつけ加えている。

イーグルスはファンジオDCに縛られているとは考えていないようだ。1986年にコーチとしてのキャリアをスタートさせたファンジオDCは、7つのチームで守備コーディネーターを務め、3年間でヘッドコーチ(HC)を務めた経験も持っている。その間、NFLから離れていたのはスタンフォード大学で守備コーディネーターを務めていた2010年だけだった。

ファンジオDCはイーグルスでの2シーズンでいずれも守備陣を被得点ランキングでトップ5に導いている。第59回スーパーボウルチャンピオンとして臨んだ昨シーズンに、攻撃陣はアイデンティティを確立できなかったが、そうした中でファンジオDC率いる守備陣はチームの救いとなっていた。

ファンジオDCの続投は、ニック・シリアニHCの下で必要とされていた継続性をもたらすことになる。イーグルスはこの5年で5人目の攻撃コーディネーター(OC)ショーン・マニオンに適応していくことになるほか、13シーズンにわたってオフェンシブラインコーチを務めていたジェフ・スタウトランドがその職を退いたことによる変化にも向き合うことになった。

とはいえ、守備陣にも入れ替わりや変化が生じている。ラインバッカー(LB)ジェイラン・フィリップスやLBネコビ・ディーン、セーフティ(S)リード・ブランケンシップがフリーエージェント(FA)として退団したことで、2025年シーズンにオールプロに選出されたコーナーバック(CB)クーパー・デジャンは今後、新たな役割を担うことになりそうだ。

ファンジオDCは報道陣に対し、ベースフォーメーションでプレーする際にはデジャンをセーフティとして起用するつもりだと明かした。『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』によると、デジャンが昨季にストロングセーフティとしてボックス内でプレーしたのはわずか8スナップで、フリーセーフティとして臨んだのは1プレーのみだったという。デジャンは出場機会の大半――697スナップ――をスロットコーナーとしてプレーしていた。ファンジオDCは、ニッケルフォーメーションに移行する際には再びデジャンにニッケルコーナーとしての役割を任せると述べている。

イーグルスが本来の調子を取り戻そうとあらゆる面で調整を進める中、ファンジオDCは木曜日に自身が退団することはないと明言し、チームが近い将来に新たな守備コーディネーターを必要とする事態にもならないはずだと語った。

イーグルスはむしろ、頼りになるベテランのファンジオDCが連携の取れた強力な守備陣を率いてチームを盛り上げてくれると安心することができるだろう。

【RA】