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ラムズとQBスタッフォードが1年87億円の契約延長に合意

2026年05月22日(金) 12:36

ロサンゼルス・ラムズのマシュー・スタッフォード【Ryan Kang via AP】

今年もまた、ロサンゼルス・ラムズとクオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードの間で契約合意が成立した。

現地21日(木)、ラムズとスタッフォードがインセンティブを含めると最大6,000万ドル(約95億4,258万円)に達する可能性がある1年5,500万ドル(約87億4,737万円)の契約延長に合意したと『ESPN』が報じた。その直後、ラムズはこの契約延長を正式に発表している。

ESPNによれば、昨季にNFL MVPに輝いた38歳のスタッフォードは今後2年間、ラムズとの契約を結んだ状態になるという。

『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、昨オフシーズンに再編された前回の契約は2026年をもって満了し、その後はボイドイヤーが長く続くことになっていたという。以前の契約は、2025年2月にラムズがスタッフォードに対し、自身の市場価値について他チームと話し合い、トレードへの関心を探る許可を与えたことで大きな注目を集めたが、スタッフォードは最終的に契約条件を見直したうえでラムズに残留した。

今年のスタッフォードはMVP受賞スピーチの中で2026年シーズンに復帰する意向を示し、4月20日に行われたオフシーズンプログラムの初日にも姿を見せた。そうした中で、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは両者が契約延長について大きな進展を遂げたと報じていた。

正式な合意までにはさらに1カ月を要したものの、ラムズでの5シーズンにわたり、17年間のキャリアの中でも特に素晴らしいパフォーマンスを見せてきたスタッフォードにふさわしい契約内容となっている。

デトロイト・ライオンズを安定的にプレーオフに導くのに苦戦した12シーズンを経て、スタッフォードはラムズに移籍した初年度に第56回スーパーボウル制覇を成し遂げた。プロボウル選出3回のうち2回はラムズ在籍時に果たしたもので、ライオンズ時代(3回)より多くのプレーオフ進出を経験している。37歳で臨んだ昨季は過去最高のシーズンとなり、4,707パスヤード、タッチダウンパス46回、タッチダウン率7.7%と好成績を収め、キャリアで初めてMVPに輝いた。

プロとして最高のシーズンを過ごしたスタッフォードだが、スーパーボウルに再び出場するという目標にはあと一歩及ばなかった。スタッフォードはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームでリーグ屈指の得点阻止力を持つ守備陣相手に374ヤード、タッチダウン3回を記録したものの、最終的にはシアトル・シーホークスに敗れている。

ラムズがあと一歩のところまで迫ったうえに、あと数年でキャリア20年目を迎えるスタッフォードが今なお最高のパフォーマンスを発揮する余地を残していることから、契約延長の決断は容易なものだったはずだ。ラムズは2026年ドラフト1巡目(全体13位)でQBタイ・シンプソンを指名するという衝撃的な動きを見せ、スタッフォード退団後の体制整備も進めている。とはいえ、ラムズが依然として経験豊富なベテラン選手を司令塔に据えて勝利最優先のモードにあることは明らかだ。

若手ぞろいのディフェンスは強力なユニットへと成長しつつあり、オフェンスにはスタッフォードを中心にランニングバック(RB)カイレン・ウィリアムズやワイドレシーバー(WR)プカ・ナクア、WRデイバント・アダムスといった優秀な選手がそろっている。さらに、ラムズはドラフト1巡目指名権を手放す見返りとして実績のある選手を獲得する手法を再び取り入れ、3月に2026年ドラフト全体29位指名権をカンザスシティ・チーフスに送り、コーナーバック(CB)トレント・マクダフィーを獲得した。このトレードで手放したものの中には、2026年ドラフト3日目の指名権2つと2027年ドラフト3巡目指名権も含まれている。しかし何より重要なのは、長年にわたりスタッフォードとショーン・マクベイHC(ヘッドコーチ)の去就に疑問符がついていた中で、両者とも再びロンバルディトロフィーを掲げる未来に向けて、これまで以上に熱意を見せていることだ。

キャリア終盤を迎えたスタッフォードとの契約を毎年延長する形で驚異的な成功を収めてきたラムズがどこまで行けるかは、今後もスタッフォードにかかってくるだろう。

【RA】