対するクリーブランドは、ガロポロの獲得をレギュラーシーズン終了前から期待していた。しかし、ラポポートが報じた通り、ペイトリオッツにとってガロポロを手放すことが最善の策だとは限らない。クリーブランドがこれ以上ない条件を提示しない限り、ペイトリオッツがトレードに応じない可能性は十分にある。

頼れるQBの獲得を必要としているブラウンズだが、過去にはティム・カウチ、ブレイディ・クイン、ブランドン・ウィーデン、ジョニー・マンゼルなどを起用し、ことごとく失敗してきた歴史がある。ブラウンズは若さと実力を持ったQBを常に求めてきた。

昨年39歳を迎えたブレイディは、投げられなくなるまでパスを投げ続けたいと語っているものの、年月の経過からは何人たりとも逃げられない。もしペイトリオッツが本当にガロポロを重宝しているのであれば、ブレイディが控えQBを必要とする機会が増えるこのタイミングでガロポロを手放すことがあるだろうか？

将来性を見込んでドラフトされたガロポロだが、フリーエージェントとしてチームを去ることも十分にあり得る。2018年までにペイトリオッツが契約を結ばなかった場合、他のチームはほぼ無償でガロポロを獲得することができるのだ。QBブロック・オズワイラーとデンバー・ブロンコスの決裂がまさにその例に挙げられる。

現状としては、今ガロポロと引き換えにドラフト1巡目指名権などの条件を選ぶ方が、ペイトリオッツとしては理にかなっているかもしれない。

ペイトリオッツが提示する条件が悪い場合は、ブラウンズも他のオプションを模索するとラポポートは付け加えた。現ヘッドコーチ（HC）のヒュー・ジャクソンがシンシナティ・ベンガルズの攻撃コーディネーターを担当した際に実力を発揮したAJ・マカロンなどが、ガロポロに次ぐ候補として挙げられている。マカロンはガロポロよりも良い条件で獲得できるだけでなく、ジャクソンとプレーした経験がある。ブラウンズがマカロン獲得に興味を示す可能性は十分にあるとラポポートは言う。同地区内でのトレードとはなるが、ブラウンズにとっては一番理にかなっているのがマカロン獲得なのではないだろうか。