2017年、最も過小評価されているWR陣トップ5
2017年06月28日(水) 11:06今オフシーズンのミニキャンプ終了を前に、シカゴ・ベアーズのワイドレシーバー(WR)マーカス・ウィートンは自軍のWR陣がもっと評価されるべきだと発言していた。一人のプレーヤーとして自分の所属するチームについてそう考えるのは当然のことだが、今シーズンのベアーズが空中戦を制するかどうかは新戦力がいかに期待通りの活躍をしてくれるかどうかにかかっている。
とは言え、ウィートンの発言には考えさせられるものがあった。来月後半にトレーニングキャンプを控える中、いったいどのチームのWR陣が最も過小評価されているのだろうか。以下にそのトップ5を挙げてみる。
1.ミネソタ・バイキングス
【注目のリターンターゲット】
ステフォン・ディッグス(84キャッチ、903ヤード、3タッチダウン)
アダム・シーレン(69キャッチ、967ヤード、5タッチダウン)
ラクオン・トレッドウェル(1キャッチ、15ヤード)
【評価されるべき理由】
バイキングスのWR陣が先シーズンに残した累積キャッチ成功率はリーグでもベストの成績だった。特に、わずか数週間で新たなクオーターバック(QB)や攻撃コーディネーター(OC)にも適応し、75%のキャッチ率を残したディッグスとシーレンの貢献度は高かった。2017年にはOCパット・シューマーもWR陣全員を効率的にフル活用するつもりで、2016年ドラフト1巡目指名選手であるトレッドウェルには大きな期待が寄せられている。
2.ロサンゼルス・チャージャーズ
【注目のリターンターゲット】
タイレル・ウィリアムス(69キャッチ、1,059ヤード、7タッチダウン)
トラビス・ベンジャミン(47キャッチ、677ヤード、4タッチダウン)
キーナン・アレン(6キャッチ、63ヤード)
【評価されるべき理由】
先シーズンはアレン不在であったものの、チャージャーズのWR陣は1キャッチの平均ヤード(12.6ヤード)がリーグトップ3にランクインし、40ヤード超えのキャッチ数はアトランタ・ファルコンズに次ぐリーグ2位となっていた。同チームのWR陣にはこの他、昨季は810ヤードを積み上げたドントレル・インマンや新人のマイク・ウィリアムスらも名を連ねている。
3.インディアナポリス・コルツ
【注目のリターンターゲット】
T.Y.ヒルトン(91キャッチ、1,448ヤード、6タッチダウン)
フィリップ・ドーセット(33キャッチ、528ヤード、2タッチダウン)
ドンテ・モンクリーフ(30キャッチ、307ヤード、7タッチダウン)
【評価されるべき理由】
ヒルトンの実力はいまだしかるべき評価を受けていない。先シーズンはチーム2番手(TEジャック・ドイル)に2倍の差をつけるターゲット回数をマーク。故障しながらも出場を続けたQBアンドリュー・ラックからのパスに対し、ヒルトンは155回のターゲットで60%近い成功率を残している。『Football Outsiders(フットボール・アウトサイダー)』による“Yards Above Replacement(YAR/ヤード・アバブ・リプレイスメント)”というWRを評価するための指標においても、同選手はフリオ・ジョーンズ、マイケル・トーマス、ジョーディ・ネルソンに次ぐ実力とされている。また、今季はモンクリーフも故障からの完全復活が期待される。
4.シアトル・シーホークス
【注目のリターンターゲット】
ダグ・ボールドウィン(94キャッチ、1,128ヤード、7タッチダウン)
タイラー・ロケット(41キャッチ、597ヤード、1タッチダウン)
ジャーメイン・カース(41キャッチ、510ヤード、1タッチダウン)
【評価されるべき理由】
ボールドウィンはリーグで最も過小評価されているWRの1人だ。先シーズンはフットボール・アウトサイダーによるランキングで8位にランクインしたボールドウィンはリーグトップクラスのキャッチ率を誇っている。エースQBラッセル・ウィルソンは時折、自身の不調時にはシングルハンドのキャッチが可能なボールドウィンを頼りにしている。
5.ニューオーリンズ・セインツ
【注目のリターンターゲット】
マイケル・トーマス(92キャッチ、1,137ヤード、9タッチダウン)
ウイリー・スニード(72キャッチ、895ヤード、4タッチダウン)
ブランドン・コールマン(26キャッチ、281ヤード、3タッチダウン)
【評価されるべき理由】
フットボール・アウトサイダーの指標によれば、76%のパスをキャッチ率、429YARを記録したトーマス。ルーキーイヤーからその存在感を発揮した同選手はEY(エフェクティブ・ヤード)でも驚くほど高い数値を記録している。マイク・エバンスのレベルにはまだ達していないものの、トーマスの1年目はエバンスのそれと比較するに値する。