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ブラウンズ新人CBウォードがベテラン守備陣をうならせる

2018年06月19日(火) 12:09

クリーブランド・ブラウンズに指名されたデンゼル・ウォード【AP Photo/Phil Long】

クリーブランド・ブラウンズの新人コーナーバック(CB)デンゼル・ウォードが強烈なインパクトを残すまでにさほど時間はかからなかった。

2018年ドラフト1巡目全体4位で指名を受けたウォードは現時点でのデプスチャートで順位を上げている。守備コーディネーター(DC)グレッグ・ウィリアムズは先週、チームのミニキャンプ最終日にベテラン選手がその一役を買ったと説明した。

チームの公式サイトを通じてウィリアムズDCはこのように明かしている。

「自分のところに1人のベテラン選手が来てこう言うんだ。“コーチ、俺たちはデンゼルがいると調子がいいよ”とね。だから私は“そうなのか? お前が彼にいろいろ教えているのか? 本当に? 彼のメンターをしているのかい? じゃあ、分かった。見てみよう。デンゼルにはこの練習に入ってもらって様子を見ようじゃないか” と伝えた」

「その後、若い彼に機会を与えたらその空間にちゃんとフィットしたんだ。単に彼をドラフトで指名したからといって名指ししたわけではない。彼はまだこのリーグでプレーしていないんだ。私は誰も指名していないよ。彼とマイルズ(ギャレット)は今までで他のどの新人よりも早くベテランからの信頼を得ているようだ」

ウォードのプロへの順応速度は、オハイオ州立大学時代に他を圧倒し、ブラウンズのワークアウトプログラム参加時にはジャービス・ランドリーやジョシュ・ゴードンらを相手にして輝きを放ったフィジカルスキルによるところが大きいのだろう。

ウィリアムズDCはチームのベテラン陣が新人の存在や認識をするという点は昨年のギャレットと同じような現象だと明かした。

ウィリアムズDCは記者に対してチーム公式サイト上の動画を通じ、「デンゼルとマイルズは私が今までに指名するチャンスを得たどの新人たちよりも早くチームに溶けこんでいる。どのようにして彼らがフィールドでプレーする他のベテラン選手たちとうまくやっているのか、これを理解するまではまだ、彼らをデプスチャートで上げることはない」とも述べていた。

身長約180cm、体重約83kgのウォードは先日終了したばかりのOTA(チーム合同練習)やミニキャンプでの勢いそのままにトレーニングキャンプに参加することとなる。

レギュラーシーズンが開幕すれば、ブラウンズは先シーズンにリーグ19位と低迷したパスディフェンスを改善するためにウォードを頼るはずだ。

ここまでは極めて順調なスタートを切ってきたウォードに対し、チームのDCは賛辞を送り続け、記者にこのようにも語っていた。

「プロの世界でここ数年見てきた中でも彼はプレスが抜群にうまい選手だ。彼にはまだまだやるべきこともあるが、すでにベースとなる知識も蓄えている点で、彼は本当に良い選手だと言える」

【S】