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パッカーズHCマッカーシー、「複数のRBで勝負する」

2018年06月20日(水) 11:31


グリーンベイ・パッカーズ【AP Photo/Mike Roemer】

グリーンベイ・パッカーズにはジャマール・ウィリアムズ、タイ・モンゴメリー、アーロン・ジョーンズといった能力値の高い若きランニングバック(RB)たちがいる。

それぞれの選手が独特なオフェンスのスキルセットを備えており、彼らのうちの1人がメインの役割を果たす可能性に関する議論も繰り広げられている。

しかし、パッカーズのヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーにはバックフィールドを機能させるためのビジョンがあるようだ。

マッカーシーは『ESPN』のロブ・ディモフスキーに対して「実際問題として、われわれは複数のランニングバックで勝負することになる。ただ、彼らのうちの誰かがフルタイムの選手として抜きんでるならば、それに適応した能力を備えていなければならない」と明かした。

さらに、マッカーシーHCは次のように続けている。

「シーズンに向けてのプランニングや状況的に言えば、だからこそ、その方向でいくことを考えている。3人ともにその能力が備わっていると感じたが、彼らはまだ長い期間で戦ったことがない。そのポジションから見た現実的な考えであり、それはとても骨の折れるポジションだと見ている」

マッカーシーHCのスタンスを踏まえると、2017年シーズンをリーグ17位(1試合平均107.8ラッシングヤード)で終えたパッカーズは複数の選手を起用する“コミッティアプローチ”を視野に入れてランゲームを構築するオプションを有しているとも言える。

3人の中で言えば、最も経験値の高い選手はプロ4年目、25歳のモンゴメリーだ。先シーズンは5試合に先発、合計8試合に出場し、71キャリーで1キャリー平均3.8ヤード、合計273ランヤード、3タッチダウンをマークしている。

ウィリアムズに関しては昨季の16試合すべてに出場(先発は7試合)し、ラッシングで153キャリー(1キャリー平均3.6ヤード)、556ヤードを記録してチームを牽引した。また、23歳のウィリアムズは4度のタッチダウンランを決めており、それにジョーンズが同数で並んだ。ウィリアムズはさらに、25キャッチ、262ヤード、2タッチダウンでバックフィールド陣トップの記録も残している。

一方、23歳のジョーンズは12試合(先発は4試合)に出場し、81キャリーで合計448ヤード、1アテンプト平均5.5ヤードと、先シーズンのバックフィールドでは最もブレイクした選手と言えよう。

もし指名されればそれぞれのRBがフルタイムでもプレー可能と見られる一方、パッカーズが体力勝負となる長いシーズンを1人のRBに頼りきることはなさそうだ。

ESPNに対してマッカーシーHCはこのように述べている。

「そのポジションに関しては正直になる必要がある。19試合もプレーできる選手などほとんどいない。馬車馬となり、19試合を戦い続けられるならいいが、それはもはや唯一無二のプレーヤーだ。そのくらい骨の折れるポジションなのだから、それが可能であれば第一線級となる」

【S】