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デビッド・テッパーへのパンサーズ売却が正式に完了

2018年07月10日(火) 09:57

カロライナ・パンサーズの本拠地バンク・オブ・アメリカ・スタジアム【AP Photo/Mike McCarn, File】

デビッド・テッパーによるカロライナ・パンサーズ購入プロセスがようやく幕を閉じた。

チームは現地9日(月)、億万長者のヘッジファンドマネジャーであるテッパーへのチーム売却の流れが全て終了したことを発表した。

テッパーはチームが発行した声明のなかで次のように述べている。

「カロライナ・パンサーズのこの新たな時代の幕開けに心からわくわくしているし、チームに寄せられる圧倒的な興奮やサポートに恐縮している。たくさんのファンと自分を代表し、ジェリー・リチャードソンにはこのチームをカロライナに連れてきたこと、また、私に未来を託してくれたことを感謝したい」

パンサーズの公式『Twitter(ツイッター)』にはテッパーの動画が投稿されている。

「デビッド・テッパーにとっては新たな職場での初日」

テッパーは以前、「フィールドにおいても、コミュニティにおいても、勝つことが一番重要となる。私はみんなと一緒にスーパーボウルのチャンピオンシップで勝てるよう努めていく。パンサーズファミリーやこの栄えた地域の一員になれることが非常に楽しみだ」とも語っていた。

テッパーのオーナーシップが確定したことに加え、パンサーズはCOOだったティナ・ベッカーの辞任を発表した。19年間にわたってチームを支え続けてきた彼女はNFL主体のリチャードソンによる職場での問題行動に対する調査開始の流れを受け、リチャードソンがチーム売却を宣言した昨年12月にこのポジションへと昇格していた。

職場での性的差別や人種差別発言などの問題行動が実証された先月の調査の結果、元オーナーであるリチャードソンには最終的に275万ドル(約3億円)の罰金が科された。

北アメリカのスポーツチームで歴代最高額となる最終購入額22億7,500万ドル(約2,500億円)を支払ったテッパーは、先々月に実施された春季リーグミーティングの中で新オーナーに承認されている。

パンサーズはツイッターを通じて元オーナーのリチャードソンの別れの言葉を伝えた。

「ロザリンドと私は過去23シーズンにかけてこのようなパワフルで情熱的、そして愉快な経験を生み出してくれた一人一人に感謝の意を表したい」

「われわれはパンサーズに対して愛を示し、サポートしてくれたカロライナのコミュニティにも心から感謝している。あなたがたのフットボール熱、そして、チームへの献身がわれわれやカロライナを故郷と呼ぶ人々にとって心強い存在だった」

「また、約四半世紀にわたってすばらしいフットボールや非常に愉快な経験を毎週させてくれたパンサーズという組織にも感謝している。あなたがたのハードワークや献身が見逃されることはない。あなたがたがはっきりとした大きな違いを生み出し、われわれに誇りを感じさせてくれた」

「私がフィールドに足を踏み入れてからは早60年近くが過ぎようとしており、このゲームをプレーすることがいかに難しいことかも理解している。私はパンサーズのユニフォームを着るすべての者をリスペクトしている。毎週、勝つための努力や固い意志を見せる選手によって刺激を受けてきた。私はいつだって彼らの1番のファンだ」

「テッパー氏にはぜひとも頑張ってほしい。チームは今、良い状況にあると思っている。友人や家族を連れてゲームを見るには最高のスタジアムもある。カロライナは今も、そして、これからも強力なチームであり続ける。毎年トレーニングキャンプを見に来る何千人ものファン、そして、スタジアムに足を運んだり、毎日チームをフォローしてくれたりする何百万にものファン全員に対し、それぞれの心がパンサーズフットボールにとっての拠り所を作り出してくれたことを心からありがたく思っている」

今季のパンサーズはホームで現地9月9日(日)にダラス・カウボーイズとの初戦を迎える予定だ。

【S】