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カーディナルスGMケイム、逮捕時に虚偽の報告

2018年07月11日(水) 10:25


アリゾナ・カーディナルスのスティーブ・ケイムGM【AP Photo/Darron Cummings, File】

『NFL.com』が入手した警察の報告書によると、現地7月4日(水)にアリゾナ州チャンドラーにて飲酒運転の容疑をかけられたアリゾナ・カーディナルスのジェネラルマネジャー(GM)スティーブ・ケイムは当初、警察に対して職業を偽って報告していたことが分かった。

逮捕した警察官はケイムGMが運転する車を脇に寄せた後、“アルコール飲料の強いにおい”を感じたと明かし、目が“充血して涙でいっぱい”になっていたとも述べていた。この警察官はケイムGMが自分の名前は述べたものの、職業に関してはアリゾナ・カーディナルスのセキュリティ部門部長であると嘘をついていたことも明かしている。

ケイムGMは外での飲酒検査を膝のケガを理由に拒否したようだ。警察官は逮捕当時の血中アルコール濃度がどの程度のレベルだったのかはまだ明かしていない。

チームは声明の中で「スティーブ・ケイムが関わる水曜日に発生した事案に関しては把握している。本人はこの状況の深刻度しかり、この種の行為が受け入れがたく弁解できないものであることを完全に理解している。スティーブは即座にチームに報告し、チームはまた、リーグの行動規範に従ってNFLに報告した。引き続き情報収集に努めており、リーグのポリシーに従いつつ、法律制度の範囲内で適切な対応を取る所存だ」と説明した。

NFLの広報担当者は『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートに対し、リーグがこの事案を調査していることを明かしている。プレーヤーと同様、NFLの薬物乱用ポリシーの下、罰金と停職処分に該当する可能性が高い。しかしながら、ラポポートはケイムGMの場合、必ずしもシーズンが始まるまで停職処分を待つ必要はないとも付け加えている。

ケイムGMはカーディナルス入りしてから20年目に突入している。GMに昇進したのは2013年のことで、それ以前は2006年にカレッジスカウト部長、2008年に選手人事部長、2012年には選手人事部門の副社長を務めてきた。

ケイムGMは今年2月にチームと契約延長を交わし、2022年シーズン終了までアリゾナにとどまることが決定している。

カーディナルスのレギュラーシーズンはケイムGMの下、49勝30敗1分けの戦績で2013年以降リーグ7番目に良い勝率(6割1分9厘)を記録している。5年という期間の中で49勝を積み重ねたのはチーム史上初のことでもあった。

チームが発行した声明文の中でケイムGMはこのように語っている。

「私は自分が犯した非常に乏しい判断と許しがたい行動を誠に遺憾に思っています。NFLおよびチームに関係するすべての者が高い水準の振る舞いを求められますが、私は明らかにそれに見合っていませんでした。チームとファン、家族に心からお詫び申し上げます。自ら犯した行為の全責任を受け入れると共に、完全に私自身の責任だったと反省しています。前を向き、二度とこのようなことを起こさぬように対処していく所存です」

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