DEケーシーと国歌斉唱問題について話し合うとタイタンズCEO
2018年07月20日(金) 11:45テネシー・タイタンズの球団社長兼CEOのスティーブ・アンダーウッドはフィールド上で抗議運動を行った際のNFLの国歌斉唱ポリシーによる罰金制度について、ディフェンシブエンド(DE)ジャーレル・ケーシーが誤って理解している可能性を指摘した。
ケーシーは『CNN』に対して先日、ロンドンで行われたNFLのプロモーションイベントの場で今シーズンも国歌斉唱中に社会不平等を訴えるため、フィールド上での抗議運動を行うプランを明かして「今年は罰金を科されることになりそうだ」と述べている。アンダーウッド球団社長はケーシーがなぜ自身の行動に罰金を科されるかを理解していないのではないかとの見解を示した。
現地19日(木)、地方紙『The Tennessean(ザ・テネシアン)』のジョーイ・ギャリソンを通じてアンダーウッド球団社長は次のようにコメントした。
「ヘッドコーチ(HC/マイク・ブラベル)とジェネラルマネジャー(GM/ジョン・ロビンソン)は彼がイギリスから帰国した際に話し合いの場を持ちたいようだ。われわれは彼が立場を少し誤解しているのではと思っている。新しいリーグのポリシーによって選手に対して罰金が科されることはない。選手が起立しないのであれば、チームに罰金が科される仕組みであり、それは選手に対してではない」
「そのポリシーの下で合理的に起こり得ることは2つ。ロッカールームにとどまるか、さもなければ、国歌斉唱中は敬意の念を持って起立することだ。そのポリシーは選手だけにとどまらず、わがチームの全員に当てはまるもの。だから、われわれはなぜ彼が“罰金なら受ける”と語ったのか、正確には分かっていない。彼個人に対して罰金が徴収されることはないのだからね」
新ポリシーの下、フィールド上でのいかなるアクションの際にも国歌に対する敬意が払われていることを確認するため、各チームには独自のルールを制定する権利が与えられている。このポリシーによると、違反があった場合にはNFLがチームに対して罰金を科す権利を持っており、チームがその違反した選手に対して罰金を科す権利を持っている。
NFLがケーシーの行動に対して制裁を加えた際、タイタンズがこのベテランDEに対して罰金を科すかどうかはまだ不明である。
ケーシーはCNNに対し、2018年の抗議運動は先シーズンに行った国歌斉唱中に拳(こぶし)を高く掲げる行為の“継続”であるとも明かし、このようにコメントした。
「・・・(中略)そういうものだから仕方ないし、誰にも自分がやりたいことを止めさせやしない。選手と組織との間で戦いを望むなら、そうなる以外に方法はないんじゃないか」
アンダーウッド球団社長はこの発言があった後もチームがケーシーに対して失望することはなかったと語っている。
「ジャーレルは海外でそのようなコメントを残した。その発言について、われわれが彼と話し合う機会はなかった。それでも、このチームが彼に失望することはない。ジャーレルはうちの先発メンバーの1人なんだ」
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