ジェッツ、ドラフト全体3位指名権のトレードも考慮
2019年03月01日(金) 11:012019年ドラフト開始に先がけて、ニューヨーク・ジェッツは全体3巡目指名権のトレードを考慮しているようだ。
全体3位の指名権を有しているジェッツは現在、トレードダウンを行うシナリオも考慮しており、それが拠点を同じくするライバルチームで全体6位の指名権を持つニューヨーク・ジャイアンツとなる可能性も否定されていない。
ジェッツのジェネラルマネジャー(GM)マイク・マッカグナンは現地27日(水)、NFLスカウティングコンバインの開催地にて「いかなるチーム相手であっても、そのトレードがわれわれにとって意味のあるものであればオープンだ。それを止めるものは何もない」と明かしていた。
トレードダウンを行おうとした場合、早い指名順位を欲しがる他チームに対してジェッツは複数の指名権を獲得し得る、良い立ち位置にいると言えよう。
昨年のドラフトでトレードアップし、全体3位のスポットでクオーターバック(QB)サム・ダーノルドを獲得したことによって、マッカグナンGMには複数の指名権を手に入れるための余裕ができている。昨年のドラフト時、ジェッツはインディアナポリス・コルツに対して全体6位の指名権、ドラフト2巡目の指名権を2つ、さらに、2019年ドラフトの2巡目指名権を譲渡していた。
カイラー・マレーやドウェイン・ハスキンズがQBを欲しているチームからの注目を集めていることもあり、ジェッツはその対価が正当だとみなした場合には年一度の指名プロセスの前に全体3位の指名権を巧みに利用することも可能だ。
マッカグナンGMは昨年に自らが全体3位の指名権をトレードし、フランチャイズQBの獲得に奔走したことからもその仕組みを熟知しているはずだ。
マッカグナンGMはこのようにも語っている。
「昨年のことを振り返ってみると・・これは他の場所で以前にも言ったかもしれないが、われわれは3位での指名権を得ることについては納得していたし、あとの問題はその見返りに何を譲渡するかということだった。我々は正直、3つから2つの追加でのスポットは将来的なダメージがあるとも考えていたが、同時に、そのトレードはなんとか成立させようとしていたんだ。われわれが当時感じていたことは他の多くの人々が考えていたものとは違ったはずだ。それに関してはより注目が集まればコストがさらに高くなる。ドラフトが近づくにつれ、同じようなことが起こり得る。当日にでもそうだ」
全体3位指名権に何が起ころうと、ジェッツはダーノルドの周囲を固めるためにフリーエージェント(FA)やドラフトで補強を行うだろう。
ドラフトでの上位指名権は後者のシナリオで大きな助けとなるだろう。全体3位の指名権を駆使したトレードダウンによって得られる見返りは、そのシナリオをより大きく発展させてくれるはずだ。
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