バッカニアーズがWRジャクソンをイーグルスにトレード
2019年03月12日(火) 13:55
ワイドレシーバー(WR)デショーン・ジャクソンがプロキャリアを開始した場所へと戻る。
タンパベイ・バッカニアーズがジャクソンと2020年ドラフトの7巡目指名権をフィラデルフィア・イーグルスに譲渡し、その見返りとして2019年ドラフトの6巡目指名権を受け取る取引に合意した。この動きは現地11日(月)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロとイアン・ラポポートが現地の情報筋を元に伝えた内容だ。
現行契約に1年を残していたジャクソンが11日の朝にSNS上でバッカニアーズファンに別れの言葉を述べていたこともあり、背景に何かしらの動きがあることは読み取れていた。
このトレードはジャクソンを2008年ドラフトの2巡目で指名し、プロのキャリアを開始させた古巣のイーグルスに戻す形となる。2008年から2013年までの6シーズンをイーグルスで過ごしたジャクソンはその間、プロボウルに3度選出されていた。ジャクソンは2014年シーズンからワシントン・レッドスキンズに移籍し、2017年シーズンからは3年契約を交わしたバッカニアーズでプレーしていた。
しかし、リーグトップクラスのディープスレットだったジャクソンはバッカニアーズに移籍してからというもの、マイク・エバンスの補助的な役割をうまくこなすことができなかった。キャリア通算で1,000ヤード超えのシーズンを5度達成したジャクソンだが、ここ2シーズンを通じて800レシービングヤードにも達せなかったことが、今回の取引が成立した所以(ゆえん)だとも言えよう。
キャリア通算でキャッチ589回、10,261ヤード、1キャッチ平均17.4ヤード、タッチダウン53回を記録しているジャクソンは、プロ入り直後のイーグルス時代にキャッチ356回、6,117ヤード、タッチダウン32回を積み上げていた。
イーグルスへの復帰が決まったジャクソンは、フィールドを縦に使う能力を生かしてイーグルスの攻撃パターンにまた一味加えるだろう。その存在はまた、タイトエンド(TE)ザック・アーツに対する相手のカバレージを緩めることにもつながりそうだ。WRのゴールデン・テイト、マイク・ウォレス、ジョーダン・マシューズが非制限フリーエージェント(FA)の資格を得ることもあり、ジャクソンは現在オルション・ジェフリーとネルソン・アグホローが軸となって構成されたWRグループに加わることとなる。
ジャクソンは『Instagram(インスタグラム)』に古巣復帰の喜びを投稿している。
「これは最高にうれしいね」
【S】