元ペイトリオッツのDEフラワーズが5年契約でライオンズ入りへ
2019年03月12日(火) 14:37
デトロイト・ライオンズが再び元ニューイングランド・ペイトリオッツの選手を獲得する。
ライオンズはパスラッシャーのトレイ・フラワーズと5年契約を結ぶようだ。これは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じたもの。ディフェンシブエンド(DE)フラワーズとヘッドコーチ(HC)マット・パトリシアの再会を意味するこの契約は、1シーズンにつきおよそ1,600万ドル(約17億8,000万円)から1,700万ドル(約19億円)となる見込みだ。
この動きを最初に報じたのは『ESPN』である。
この契約はリーグの新年度が開始する現地13日(水)16時(ET/東部標準時間)までは正式なものにならない。
過去数シーズンにわたってペイトリオッツのベストパスラッシャーだったフラワーズはフリーエージェント(FA)市場で数多のオファーを受けるリーグ最高峰のディフェンシブプレーヤーとしてみなされていた。交渉の段階では笑えるほど途方もない金額のうわさも出ていただけに、市場におけるトップクラスのパスラッシャーに対する1年1,700万ドルは法外とまでは言えないだろう。
元ドラフト1巡目指名選手であるDEエゼキエル・アンサーが市場に出向くこともあり、2年目のパトリシアHC率いるライオンズはパスラッシュ陣の強化を必須としていた。
パトリシアHCがフラワーズのプロ入り直後から3年間にわたって守備コーディネーター(DC)を務めていたこともあり、ライオンズ守備陣への加入はスムーズなものとなるだろう。フラワーズには25歳という若さもあり、また、そのスピードやパワー、馬力、思考力、器用さもまだまだ向上するはずだ。
元ドラフト4巡目指名のフラワーズはボン・ミラー的なエッジ・ラッシャーではないかもしれないが、パトリシアHCが切望したフロントラインにおける柔軟性のある駒として機能するはずだ。エッジではスピードと懸命さで相手を打ち負かすフラワーズだが、インサイドに入りこみ、パワーでインテリアのブロッカーを圧倒することも可能だ。
ペイトリオッツでの4年を通じ、フラワーズはタックル164回、サック21回を記録した。また、2018年シーズンではスーパーボウルでの2回も含め、合計9.5回のサックをマークしている。『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』によると、先シーズンのフラワーズはヒット、ハリー、トータルプレッシャーのカテゴリーでトップ10入りを果たしたようだ。
ライオンズとペイトリオッツの間ではパイプラインがまだ機能していることが分かっただろう。11日だけでも、ライオンズはフラワーズの他にワイドレシーバー(WR)のダニー・アメンドーラ(ペイトリオッツに5年在籍)やコーナーバック(CB)のジャスティン・コールマン(ペイトリオッツに2年在籍)との契約合意に至っている。ライオンズまた、同日にタイトエンド(TE)のジェシー・ジェームズもチームに加えている。
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