WRブラウンの存在をWRモスに重ねるベリチックHC
2019年09月11日(水) 11:11ニューイングランド・ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックが元オークランド・レイダースのワイドレシーバー(WR)アントニオ・ブラウンを迎え入れたことで、かつて同じように元レイダーがペイトリオッツに加わったことが思い出される。そう、ランディ・モスだ。
現地10日(火)に電話会見を行ったベリチックHCは『NBC Sports Boston(NBCスポーツ・ボストン)』からブラウンがチームに混乱をもたらさないという自信はどこから来るのか問われ、次のように回答している。
「それは私がランディ・モスを獲得したときにあなた方が言っていたことと同じだ」
モスは人格的な部分でいくつかの疑問が持たれた状態でペイトリオッツに加わっていたが、最近のブラウンが起こしていた騒動とは異なっていた。2007年にレイダースと行ったトレードはペイトリオッツにとってトントン拍子に進み、モスとクオーターバック(QB)トム・ブレイディは3シーズンにわたって爆発的なプレーを見せている。
ブラウンがピッツバーグとオークランドで頭痛の種となってきたことを踏まえれば、いかにしてペイトリオッツの文化に馴染むのかに疑問が生じるのも無理からぬことだ。しかしながら、外部の騒音に思い悩む時間を費やすようなベリチックHCではない。
「皆の頭の中に何があるかなど、私には知りようがない。それは自分たち次第だ。だが、われわれは集団としてフィジカル面やメンタル面、そして感情的な部分を最高の状態にして、プレーする機会があるなら自分たちにできる限りのプレーをするよう努力する。それこそわれわれがやろうと努力しているものであり、人生にはフットボール以外のこともある。それは誰もが承知している。結局、ハイパフォーマンスが目的なのであれば――われわれはそれを目的としている――最終的にわれわれが目指しているのは1週間ごとにプレーするたびにハイパフォーマンスを実現することであり、それを達成するために自分たちにできるすべてをやっている。その途中に何が立ちはだかろうとそれに対処しなければならないし、それがどんなレベルであろうと取り組み、優れたパフォーマンスのためにそれらを乗り越えなくてはならない。今回のケースで言えば、日曜日の13時にね」
次の現地日曜日の13時、ペイトリオッツはマイアミ・ドルフィンズと対戦する。ベリチックはブラウンがペイトリオッツのユニフォーム姿をフィールド上で初披露するかどうかについて明言しなかった。
「ご存知の通り、私には分からない。昨日彼を獲得したばかりだ。練習もしていないから、その質問には今は答えられない。毎日様子を見て、どうなるか見守っていく」とベリチックHCは述べている。
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