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NFLインターナショナルコンバインにOL町野友哉が参加、ドイツで実施

2019年10月18日(金) 10:33

フィールドに置かれたフットボールとグローブ【Ryan Kang via AP】

10月19日(土)と20日(日)にドイツで初めて実施されるNFLインターナショナルコンバインに、NFL入りの夢を追いかけるオフェンシブラインマン(OL)町野友哉(まちの・ともや)が参加する。町野は京都大学でタックル(T)としてプレーした経歴を持ち、2018年には大学世界選手権の日本代表メンバーに選出された。

アメリカで行われる年に一度のNFLコンバインと同様、NFLインターナショナルコンバインも招待制であり、世界中からNFL選手となり得る逸材を集めてその能力を評価する。一堂に会する選手は15カ国以上から選ばれ、ケルン郊外のスポーツトレーニング施設であるスポーツシューレ・ヘネフ(Sportschule Hennef)にて、NFL評価員の前で一連のテストに臨む予定だ。

選手たちはスピード、アビリティ、ストレングス、技能のテストに取り組み、いずれもNFLでプレーするための適合性を評価するための内容になっている。参加者はNFLの“International Player Pathway program(インターナショナル・プレーヤー・パスウェー・プログラム)”のスポットをかけて評価を受ける。

今回のコンバインで特定のパフォーマンス基準を満たし、NFLでプレーする潜在的な能力を発揮できた一部の選手がアメリカで3カ月間のトレーニングに招待される。

NFL国際部門最高執行責任者(COO)を務めるダマニ・リーチは「オーストラリアで実施した昨年の初回インターナショナルコンバインを経て、世界規模で人材プールを拡大できることをうれしく思っている。2017年以降、NFLのインターナショナル・プレーヤー・パスウェーは海外の選手にNFLレベルで競い、そのスキルを向上させる機会を提供してきた。今回のドイツでのイベントを通して新たな才能を発掘できることを願っている」と述べている。

【NFLインターナショナル・プレーヤー・パスウェーとは】

海外の選手にNFLレベルで競争し、スキルを磨き、最終的にはNFLロースターのスポットを確保してもらうチャンスを与えるため、2017年に開始されたプログラム。2019年NFLシーズンはインターナショナル・プレーヤー・パスウェー・プログラムの一環として、8チームが1人の海外選手を練習生に迎え入れている。

AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区のチームは2019年シーズンに特別枠として外国出身選手を1名所属させることができ、ニューヨーク・ジェッツがオーストラリアの元プロラグビー選手であるバレンタイン・ホームズを、マイアミ・ドルフィンズはブラジルでフットボールをプレーしていたドゥルバウ・ケイロス・ネト、バッファロー・ビルズは元ラグビーイングランド代表のクリスチャン・ウェイドを迎えた一方、ニューイングランド・ペイトリオッツはシーズン開幕以降にアクティブ登録が可能となるよう10人枠の練習生にフルバックのジェイコブ・ジョンソンを含めている。

また、2019年にプログラムに参加していた4人の選手はAFC北地区のチームに復帰し、2016年ドラフトでミネソタ・バイキングスから6巡目指名を受けたモリッツ・ボーランジェはシンシナティ・ベンガルズ、ドイツ・フットボール・リーグでプレーしていたクリストファー・エゼアラがボルティモア・レイブンズ、クリーブランド・ブラウンズには元BAFL(ブリティッシュ・アメリカンフットボール・リーグ)選手のティギー・サンコー、ピッツバーグ・スティーラーズがウスター・ウォリアーズで活躍した元ラグビー選手のクリスチャン・スコットランド・ウィリアムソンを擁している。

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