プレーコールを誰かに委ねる気はないとベアーズHC
2019年11月20日(水) 15:40シカゴ・ベアーズのオフェンス陣は長い冬眠についたままだ。
シーズン第8週以来、ヘッドコーチ(HC)マット・ナギーが率いるチームは試合平均14.3ポイント、261.3ヤード、うち166.5パッシングヤード、サードダウンのコンバージョンレートは28.3となっている。
クオーターバック(QB)ミッチェル・トゥルビスキーのプレーが大方の批判対象になっているが、問題はあらゆる側面にある。全体的なオペレーションは、時にワイリー・E.コヨーテ(アニメ“ルーニー・テューンズの登場キャラクター)が取っているのではないかと思えるほどだ。
しかしながら、プレーの背景にいる人物はこの状況を評価し、プレーコーリングの変更は必要ないと考えている。
自分が問題になっていると感じているか『NBC Sports Chicago(NBCスポーツ・シカゴ)』に問われたナギーHCは「私の考えではこうだ」と切り出し、次のように続けている。
「真っ先にあなたにそう言うのは私だ。そうなればわれわれには改善の必要があるか、リズムか何かが問題になってくる。私にエゴはないし、プレーコールを誰か他の者に譲ることに関してもエゴはない。それは全く構わないし、そこからやっていかなければならないとわれわれが感じるのなら、それがやらなければならないことであり、私もそうするつもりだ。本気でそう思っている」
「しかし、録画を丹念に見ていろいろなものを確認し、図式的にわれわれがどこにいるか把握してコールするときに何をコールしているのかを見れば、その試合の中に私が“これだよ、これがわれわれの間違いだ。これを正しく配置できていない”と言うようなプレーが少量はあることに疑いはない。そして、それは私に端を発する。私にはそれを受け入れる必要があり、どうそれを修正するか把握していなければならない。だが、われわれは自分たちにできる全てをやる。全ての石をひっくり返して確認し、これを正していく」
以前はカンザスシティ・チーフスでオフェンシブコーディネーターを務めていたナギーHCは昨年、アンディ・リードHCがチーフスで回しているような多面的なオフェンスの構築に尽力すべく雇われた。だが、ナギーHCはチーフス時代の大部分でプレーコールを担っていない。
いずれにせよ、OCマーク・ヘルフリッチは昨年から初めてNFLのコーチを務めている人物であり、ナギーHCには仕事を託せるベテランがいない状態だ。
ナギーHCはオフェンス陣を形成し、リードするために雇われた。昨年は良かった。今年は今ひとつとなっている。
緊迫した状況に置かれたゴルファーのように、ナギーHCにはとにかく苦戦を続けていくという選択肢しかない。コーチ・オブ・ザ・イヤーを勝ち取ってから1年、リーグがナギーHCに追いついており、2020年に向けてポジティブな勢いを作るには、今度はナギーHCがラストスパートで現状に対応していかなければならないのだ。
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