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異例のオフシーズンはフォールズにとって不利なQB争いになるとナギーHC

2020年07月30日(木) 16:35


シカゴ・ベアーズのマット・ナギー【Kirby Lee via AP】

シカゴ・ベアーズがニック・フォールズをトレードした時に存在した一般的な意見は、このベテランのクオーターバック(QB)がQBミッチェル・トゥルビスキーから先発の座を奪うだろうというものだった。

そこへ新型コロナウイルス(COVID-19)によるロックダウンが発生し、オフシーズンのプログラムばかりか、ついにプレシーズンの試合も中止となった。

オフシーズンのプログラムがないことはフォールズが仕事を獲得するための助けにはならないと、ベアーズのヘッドコーチ(HC)であるマット・ナギーは現地29日(水)に『Zoom(ズーム)』で行ったメディアとの対談で話した。

「本来あるはずだった機会がないというのは、明らかに彼にとって不利な状況だと考えている。チーム内での関係を築くこと、とりわけOTA(チーム合同練習)で反復練習をすることによってワイドレシーバー(WR)とのタイミングをつかめたはずだ」とナギーはフォールズについて話した。「チームメイトがどのタイミングでどう動くかを見て感じることができる。それを経験できないのは間違いなく不利だ。本来ならそれをできていたはずだが、選手たちはそのことを分かっていて、フォールズも理解している」

「2人にとって、そうだな・・・どちらもフィールドに出てやり過ぎない方がいいんじゃないかな。フットボールをプレーしている時はそれぞれ自分らしくあって、結果が自然とついてくるようであって欲しい。2人ともすごくできた人間だから、うまくいくと思う」

オフシーズンを通してベアーズが主張してきた通り、オープンなQB争いはトレーニングキャンプ中に行われる予定だ。プレシーズンの試合やパッドを付けての本格的な練習がない中で、明確な勝者を見極めることはコーチ陣にとって難しい課題となるかもしれない。フォールズとトゥルビスキーは両者ともにパスやスクリメージラインでのチェックからリーダーシップに至るまでを毎回の練習で評価されるとナギーは強調した。

「われわれはドリル練習の中で想像力を働かせ、練習に取れる時間をできるだけ競争力を発揮できるものに費やさなければならない。例え2人が実際にそこにいたとしても、そのようなことをシミュレーションやミーティングでやるのは難しい。フィールドに出られる時は2人のQBのありとあらゆるプレーを評価する。パスだけでなくスクリメージのラインで行う全てのチェック、ハドルの中であろうと外であろうとどんな些細なリーダーシップも見逃さない。練習中の特定のプレーに対してどう反応するかを見る。それが少し絞られてしまった」

「こうしている間にも、われわれのコーディネーターたちは競争力のあるプレーや期間をどうやって最大限に活かすかを真剣に考えている。だから自ずとうまくいくと確信しているんだ。何も隠さずオープンに、1日1日を大切にしていくつもりだ。そうなることを楽しみにしている」

ジェネラルマネージャー(GM)のライアン・ペースは、先発を決めるのは共同作業となるが、チームはその選択をする上でのタイムテーブルを設けていないことを補足した。

ナギーはこの競争が“シーズンを通してのプロセス”であると伝え、フォールズもトゥルビスキーもコーチが最善と判断したどんな役割でもシーズンを通してプレーする覚悟があると加えた。

「この競争の中でどちらかのQBがひどいプレーをしたりしくじったりしたら、そのことを直接に本人に伝える」とナギーは話した。「逆にいいプレーをした時は相手の前でそのことをほめる。どちらかがいいプレーをしても悪いプレーをしても、もう一方はそのことを必ず知ることになる」

【R】